2016シーズン日本ハムからトレードでやって来た読売ジャイアンツの石川慎吾選手。
最初は一緒にトレードで移籍してきた吉川光夫選手の「おまけ」かと思われていましたが2017年シーズンは開幕から好調を維持し、巨人の外野手として完全に定着しています。
あだ名は「ダイナマイト・シンゴ」で、一見細身な身体から放たれる打球はまさにダイナマイトのような威力。
今回はそんな石川慎吾選手のプロフィールやバッティングなどを見ていきたいと思います。
石川慎吾のプロフィールと経歴
石川慎吾のプロフィールと経歴
名前ー石川慎吾(いしかわ しんご)
出身地ー大阪府堺市
生年月日ー1993年4月27日
身長ー178cm
体重ー76kg
ポジションー外野手
スタイルー右投げ右打ち
石川慎吾選手はプロスポーツ選手を多数輩出する大阪府の東大阪大柏原(ひがしおおさかだいかしわら)高校出身の選手。
見た目は細身ですが高校通算55本塁打を放っているスラッガーで、2011年3年生で迎えた最後の夏では強豪大阪桐蔭高校と対決、当時2年生でエースを務めていた藤浪晋太郎をマウンドから引きずり下ろして勝利、東大阪大柏原高校初の甲子園出場を決めました。
藤浪晋太郎のエピソードはこちらも参考に→藤浪晋太郎の性格は真面目だがお茶目?頭もいい!彼女疑惑も
その打撃力と俊足を評価された石川選手はその年のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから3位指名を受けプロ入りを果たします。
日本ハムでも2軍戦で14本塁打を打ったり、1軍戦でも限られた出場機会ながら重要な場面で殊勲打を放つなど活躍を見せ、同い年の近藤健介や松本剛らと共に期待の若手とされていました。
・高校通算55本塁打のスラッガー
・藤浪をマウンドから引きずり下ろす
・日本ハムでは出場機会が限られていた
巨人とのトレードが飛躍のキッカケに
2016年11月、巨人の大田泰示選手と公文克彦選手、日本ハムの石川慎吾選手と吉川光夫選手のトレードという衝撃的なニュースが発表されました。
巨人のドラフト1位ながら近年成績をほとんど残せていなかった太田選手と、パ・リーグ最優秀選手賞を受賞したこともある吉川選手のトレードが主な話題でしたね。
おそらく日本ハム以外のファンは石川選手の事をこの時点では「石川って誰?」「吉川のおまけ」くらいに考えていたでしょう。
巨人も当初の予定では石川選手のことを「右の代打」くらいにしか考えていなかったはずです。
しかしキャンプから好調な姿を見せると4月中旬から外野手としてスタメン起用され、6月時点でキャリアハイとなる3本塁打、11打点を挙げています。
明るい性格で巨人にフレッシュな流れを
日本ハム時代と特に打ち方が変わったというようには見えないですが、おそらく彼には環境を変えるという事が必要だったのでしょう。
日本ハム時代から先輩たちを容赦なくイジるなど底抜けの明るさを持っていた選手で、ベンチが暗く重たい雰囲気に見える事も多い巨人ではムードメーカーにもなれる選手だと言えるでしょう。
石川選手の成績自体はまあまあ好調くらいですが、よく活躍がメディアで取り上げられるのは近年閉塞感を漂わせていた巨人にフレッシュで明るい流れをもたらせる珍しい選手(巨人的には)だからだと思いますね。
・トレード当初は日本ハム以外「誰?」状態
・現在では巨人でもスタメン
・明るい性格で巨人に新しい風をもたらせる
石川慎吾の凄さは?細身な身体だが・・・ダイナマイト
これぞ細マッチョ?
石川慎吾選手はユニフォームを着ている姿を見てもすらっとしていて細身に見えます。
しかし上でも紹介したように高校通算55本塁を打っているという立派な「スラッガー」タイプの選手なのです。
とにかくスイングスピードが抜群に速く、初球からフルスイングしていく度胸もありミートも上々。右打者ですが、右方向に飛距離のある長打を流せる日本人では貴重なタイプのパワーバッターと言えるでしょう。
またそのスイングスピードの速さからミートポイントを後ろ、キャッチャー側に設定でき、ボールを最後まで見極めてから打てるというメジャーリーガーみたいな特徴も持っています。
こちらは日本ハム時代に西武ライオンズ菊池雄星から放ったホームラン。
50m走は6.1秒、遠投も100m越えとパワー以外も優れています。その肩の強さから高校時代は捕手をやらされていた事もあったそうですね。
ちなみに巨人でも捕手がいないという最悪の事態を考えて石川選手に捕手の練習もさせているみたいです。
いかにも「スラッガー」というような雄大な見た目ではありませんが、少年時代からパワーは抜けていたそうなので効率的に力を伝えられる天性の筋肉を持っているのだと思います。「細マッチョ」というやつですね。
巨人で活躍するようになった理由ですが・・・理由と言うより日本ハムでは外野陣の層が厚くて出られなかっただけで、出場機会を得られればこれくらいはやれるポテンシャルは持っていた選手ですから今の活躍は当然と言えるでしょう。
・一見細身だがスラッガータイプでフルスインガー
・足も速いし肩も良い
・日本ハム時代からポテンシャルはあった
「コンパクト」に染まらないで・・・
紹介したように豪快なフルスイングとパワーで「ダイナマイト・シンゴ」と呼ばれている石川選手ですが、心配な点が一つあります。
それは巨人が打者のフォームを「コンパクト」に矯正させることが多いチームである事です。
それこそ巨人からトレードで来た大田泰示選手はあんなに恵まれた身体を持っていながら巨人時代は縮こまったようなフォームになって全然成績を残せていませんでした。
しかし日本ハムに来てから豪快なスイングがよみがえり、キャリアハイを更新する大活躍を見せています。
大田泰示選手についてはこちらも→大田泰示が復活した理由は?日本ハムの育成力と若手中心の環境か
もちろんフォームをコンパクトにすることでボールにバットを当てやすくなるメリットがあるのは間違いない所です。しかし人によって「合う合わない」は絶対に存在するものなので・・・
石川選手もフルスイングが魅力の選手ですから縮こまったフォームになると調子を崩す可能性があります。なのでどうか「コンパクト」になり過ぎないように指導して欲しいなと思いますね。