シメオネが監督に就任してからすっかり名門としての地位を取り戻した感のあるアトレティコ・マドリード。
戦術上地味ながらも世界トップクラスの選手が多数在籍しています。
その中でも特にバランスが良く、技術が高いのがスペイン代表経験もあるMFサウール・ニゲスです。
一体どんなプレースタイルなのでしょうか?エピソードと共に見ていきましょう。
サウール・ニゲスのプロフィールとエピソード
名前ーサウール・ニゲス・エスクラペス(Saúl Ñíguez Esclápez)
国籍ースペイン
出身地ーエルチェ
生年月日ー1994年11月21日
身長ー181cm
体重ー70kg
ポジションーMF
利き足ー左足
サウール・ニゲスは現在でこそ「アトレティコ・マドリードの選手」というイメージが強いですが、元々は同じ街のライバルでありメガクラブであるレアル・マドリードの下部組織に所属していた選手です。
しかし靴を隠されたれりやってもいない悪事を監督に報告されてメンバーから外されたりと「いじめ」を受け、レアルを退団してライバルのアトレティコ・マドリードの下部組織に移ります。
トップチームデビューは2012年。わずか17歳でのデビューとなりました。
その後、出場機会を増やすために当時同じスペインリーグ1部だったラージョ・バジェカーノに移籍して出場経験を積みます。
2014年からアトレティコに復帰し、シメオネ監督の信頼も厚くなってスタメン出場を続けています。背番号は「8」ですね。
いじめの件もそうですが、プレー中に腎臓を負傷した際はその後の試合で血尿を出し尿道にカテーテルを挿したままプレーを続けるなど非常に精神力の強い選手です。
サウール・ニゲスのプレースタイル!キック精度がすごい
サウール・ニゲスのメインポジションはインサイドハーフ、トップ下、サイドハーフです。
パス、シュート、フィジカルコンタクト、スピードなどなどスペイン人らしく基本的な技術が全て高い水準で備わっている選手なので基本的にどこのポジションでもやれるタイプでしょう。
とてもバランスが良い選手ですが、その中でも特筆すべき能力は「キックの精度」だと思います。
とにかく左足のキック精度が高くてパス、シュート、ドリブルタッチその全てでサッカー選手の理想とも思えるボールタッチを持つ選手です。
パス、シュートに関わらずほとんどのキックに緩やかなカーブが掛かっているのが特徴で受け手にとっては優しく、相手にとっては非常に取りにくい軌道でボールを蹴っている印象ですね。常に2、3手先を予測しているからこそできる芸当です。
身長は181cmとそこそこですが、ユニフォームを着ていると少し細身に見えますね。しかしボールを奪う守備は上手いタイプです。攻撃の時もそうなのですがサウールはコンタクト時に相手より先に体を入れるのが抜群に上手いんですよね~。先に体が入ればそうそう奪われることは無いですからね。
このようにサウール・ニゲスはとても器用な選手なので、色々仕事をやらなきゃいけない「インテリオール」いわゆるインサイドハーフで使いたくなる選手ですが・・・しかしあのクロス精度を考えるとサイドハーフでも使いたくなるシメオネの気持ちは分かります。
本人はアトレティコに愛着があるみたいなので今後どうなるかは分かりませんが、他のビッグクラブでも活躍が見てみたい期待の選手ですね。同じくスペイン代表の同僚コケと共にワンランク上の飛躍に期待したい選手です。
コケのプレースタイルはこちらも参考に→スペイン代表コケのプレースタイルは?アトレティコの中盤を支えるプレーメイカー