レアルの主役・モドリッチのプレースタイルは?苦労人エピソードも

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レアル・マドリードのコントロールタワーとして君臨しているクロアチア代表のルカ・モドリッチ。

前線のガレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドからなる「BBC」のイメージが強すぎるせいか、モドリッチはどこか地味な印象を受けますよね。

しかしレアルで一番替えの効かない選手は誰か?という問いにはほとんどのサッカーファンがモドリッチと答えるはずです。

今回はそんなレアルの影の主役モドリッチのプロフィールやプレースタイルを見ていきましょう。

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ルカ・モドリッチのプロフィール

 

Amazing finish of a great year with this beautiful 🏆… FIFA CLUB WORLD CUP CHAMPIONS 2016 🇯🇵 #HalaMadrid#

Luka Modricさん(@lukam10)がシェアした投稿 –

名前ールカ・モドリッチ(Luka Modrić)

国籍ークロアチア

出身地ーザダル(ユーゴスラビア)

生年月日ー1985年9月9日

身長ー174cm

体重ー65kg

ポジションーMF

利き足ー右足

ルカ・モドリッチが生まれたのは紛争に揺れるバルカン半島のユーゴスラビア(現在は解体)でした。

幼いころから難民キャンプで生活を送り、実の祖父がセルビア軍に射殺される経験を持つなど過酷な環境で育ったのです。

その難民キャンプで過ごす生活の中でモドリッチ少年はいつしかサッカーを始め、16歳の頃にはクロアチアの名門ディナモ・ザグレブの下部組織に入れるまでになりました。

しかしそんな才能を見せていたモドリッチにまたしても災難。

同じチーム、同じポジションには地元ザグレブ出身のエースでクロアチア代表監督も務めていたズラトコ・クラニチャールの息子、ニコ・クラニチャールがいたのです。

能力的には劣っていなかったモドリッチですが、さすがにクラニチャールがいては出場機会をあまり得られず、入団後数年はボスニア・ヘルツェゴビナのズリニスキ、クロアチアのザプレシッチと他クラブをレンタルで放浪することになります。

2005年にクラニチャールが移籍するとディナモ・ザグレブに戻ってきたモドリッチは今までの鬱憤を晴らすかのような活躍を見せ、リーグ3連覇と最優秀選手賞を置き土産にイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーに移籍します。

そしてプレミアリーグでも大活躍し、2012年から世界有数のビッグクラブ、スペインのレアル・マドリードでプレーしています。

スラム出身など過酷な環境で生きてきた人が多いサッカー選手の中でも特に厳しい状況で生き抜いてきた選手がモドリッチなのです。ちなみに本人は至って真面目で穏やかな性格で、どこに行ってもチームメイトから尊敬を集めています。

ルカ・モドリッチのプレースタイル

最高クラスのパサー

レアル・マドリードにとって戦術的に最も大事な選手はC・ロナウドでもなくベイルでもなくルカ・モドリッチです。

昔はサイドハーフやトップ下もやっていましたが現在はセンターハーフにほぼ一本化。

最大の魅力は柔らかいタッチから繰り出されるショートパス、ロングパスの精度です

ハーフウェーラインを過ぎた辺りでボールを持つとそこからはモドリッチの時間が始まります。直接FW目がけてロングパスを出すときもありますし、サイドチェンジ、一旦1個前の選手に当ててリターンを再度FWへ、はたまた持ち込んでミドルシュート、ドリブルでキープなどやりたい放題です。

とにかくパスが正確かつ状況に応じて適確なスピード、タイミングで飛んで来ます。

世界一のアウトサイドキック!メリットは?

どのキックも素晴らしい精度ですが、一番分かりやすく魅力的なのが「アウトサイドキック」でしょう。通常サッカーのキックは正確に蹴りやすい「インサイド」を使って蹴りますがモドリッチは「アウトサイド」いわゆる足の甲側を使って蹴るキックを多用します。

サッカーでは難しいテクニックの一つなのですが・・・モドリッチはこのアウトサイドキックの精度が世界一です。ドリブルやトラップにも生かされていますがこの人は足首が異常に柔らかいんですよね。

アウトサイドキックを使える利点としてはパスコースを塞がれていてもパスを出しやすい事と通常のタイミングより早くパスを出せる事

レアル・マドリードの前線の破壊力を引き出しているのは間違いなくモドリッチです。

判断力も正確なためもはや「スイッチ」と化しています。レアルの試合を見るとモドリッチにボールが入ったタイミングで加速する事が多いので是非注目してみて下さい。

視野も広くて崩しも守備もできるモドリッチ

司令塔として必須の能力「視野の広さ」ももちろん持っています。

それも逆サイドまで見えているという一般的な視野の広さと共にもう少し短め、狭い所での視野確認能力も優れています。元々トップ下やサイドハーフをやっていた選手なのでそういった狭い場所でアイデアを連続させてコンビネーションで崩すプレーも非常に上手いです。単なるロングレンジパサーではありません。

守備も一生懸命走ってやるタイプと言えますね。というかレアルではモドリッチがなんとか走り回る事で守備のクオリティを保っている事も多いです。これほどのテクニシャンで長い距離を走り回れる選手はそう多くないので貴重な存在と言えるでしょう。

レアル・マドリードを支えているルカ・モドリッチ。技術的にはバロンドールクラスの選手だと思っています。