ポルトガルが優勝した2016年のEUROフランス大会。
クリスティアーノ・ロナウドが決勝戦でピッチから退いた後タッチラインまで出て味方を鼓舞し、賛否両論を巻き起こすなど中々見どころの大きい大会でしたがそのポルトガル代表でEURO史上8人目となる「10代でのゴール」を決めたのが新星レナト・サンチェスです。
バイエルン・ミュンヘンでは層が厚くて出番があまりありませんでしたが、プレミアリーグのスウォンジー・シティへのレンタル移籍が決まって出場機会を得られそうですね。
※2018年追記 バイエルン・ミュンヘンへの復帰が決定
今回はそんな今最も注目を集める10代レナト・サンチェスのプロフィールやプレースタイルを見ていきましょう。
レナト・サンチェスのプロフィール!
名前ーレナト・ジュニオール・ルス・サンチェス(Renato Júnior Luz Sanches)
国籍ーポルトガル、カーボベルデ、サントメ・プリンシペ(代表はポルトガル)
出身地ーリスボン(ポルトガル)
生年月日ー1997年8月18日
身長ー176cm
体重ー70kg
ポジションーMF
利き足ー右足
レナト・サンチェスはリスボンで生まれたポルトガル人ですが、父親は赤道直下のアフリカ西海岸サントメ・プリンシペ共和国の出身、母親が北アフリカ西岸に浮かぶカーボベルデ共和国の出身(共にポルトガル諸国共同体)で、ルーツ的にはアフリカの血統が入っている選手です。
わずか9歳という若い年齢ながらポルトガルの名門ベンフィカの下部組織に入団。
17歳の時にトップチームデビューを果たしました。トップチームでプレーするや否やポルトガルリーグ、チャンピオンズリーグで大活躍を見せ2016年にドイツのメガクラブ、バイエルン・ミュンヘンに移籍する事となります。
ちなみにバイエルンでポルトガル人がプレーするのは史上初めての事。
※2017年9月追記スウォンジー・シティへのレンタル移籍が決定しました。
EURO2016に優勝したポルトガル代表にも最年少で選ばれ、ゴールを決めてクロアチア戦、ポーランド戦で共にマンオブザマッチに選ばれる活躍をしています。
レナト・サンチェスのプレースタイルは?
レナト・サンチェスのポジションは基本的にセンターハーフ。状況によってはサイドハーフで起用される事もあります。
その運動量や守備から攻撃にダイミックに移る姿、容姿から元オランダ代表のエドガー・ダーヴィッツやコートジボワール代表のヤヤ・トゥーレと比較される事が多い選手です。
しかし確かにレナト・サンチェスはこれらの選手の特徴も持っているとは思いますが、ボールタッチやドリブル、パスなどのスタイル、センスは元ブラジル代表のロナウジーニョに近いものを感じさせます。
置かれたボールを軸にして素早い足の動きとフェイントで相手に先を読ませないキープ、上半身を立てたまま独特のリズムで体を揺らして突破していくドリブル、比較的大きめに蹴り出して引っかけるように相手の逆を突くターン、DFと正対した時の右足で撫でるようなタッチ、テクニックが高いわりに鋼のようなフィジカルの強さ、モーションがコンパクトで速いラストパスやミドルシュート・・・
ボールを持った時のプレーは本当にロナウジーニョによく似ています。どうやら本人のアイドルもロナウジーニョの様子ですね。
ただレナト・サンチェスがロナウジーニョと唯一違う所はエネルギッシュにピッチを走り回る守備ができる事。こういった点は確かにダーヴィッツのような「中盤のダイナモ」感を感じさせます。
センターハーフでも世界トップクラスの若手ですが・・・上記の特徴を考えればもう一つ前のポジションでプレーする事も十分に可能だと思いますね。
ポルトガル代表のミッドフィルダーにはより攻撃センスに優れたベルナルド・シウバなどいい選手がいますが、レナトはよりダイナミックでボックス・トゥ・ボックス的なプレーを見せます。
ベルナルド・シウバのプレースタイルはこちらも参考に→シティ移籍!ポルトガル代表ベルナルド・シウバのプレースタイルは?
現在層の厚いバイエルン・ミュンヘンではあまり出場機会を得られていませんがこれは非常にもったいない事だと思います。ボールを持ちすぎな所が監督アンチェロッティに受けられなかったのかもしれません。
噂では元々バイエルンと競合していたマンチェスター・ユナイテッドが獲得を狙っているとの噂もありますが・・・個人的にプレミアリーグには割とフィットするタイプだと思います。フィジカルも抜群に強いですしね。
※2017年9月追記プレミアリーグのスウォンジー・シティへのレンタル移籍が決定しプレーする機会が(おそらく)増えるでしょう。
※2018追記 バイエルン復帰が決定