コロンビア代表ハメス・ロドリゲスのプレースタイルは?バイエルンで巻き返しなるか

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2014年ブラジルワールドカップで日本相手に強烈なインパクトを残し、ベスト8にまで駒を進めたコロンビア代表。

その中核でワールドカップの活躍によりレアル・マドリードに移籍を果たしたのがハメス・ロドリゲスです。

ただ最近はちょっと不遇を味わっているようなのですが・・・ハメス・ロドリゲスのプレースタイルはどのようなものなのでしょうか?レアルで満足に出場機会を得られていない理由とは?

※2017年7月追記2年間のレンタルでバイエルン・ミュンヘンへの移籍が決定しました。

プロフィールやエピソードなどと共に見ていきましょう。

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ハメス・ロドリゲスのプロフィール

 

Feliz semana.

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名前ーハメス・ダビド・ロドリゲス・ルビオ(James David Rodríguez Rubio)

国籍ーコロンビア

出身地ーククタ(コロンビア)

生年月日ー1991年7月12日

身長ー180cm

体重ー75kg

ポジションーMF

利き足ー左足

ハメス・ロドリゲスには最初からスター街道が用意されていたわけではありません。

サッカーキャリアのスタートはコロンビアの2部クラブ(当時)だったエンビガド。

2008年には多くの南米選手にとって登竜門の一つとなっているアルゼンチン1部(プリメーラ・エディション)のバンフィエルドと契約し、17歳で外国人選手としてはアルゼンチン最年少記録となるゴールを決めるなど活躍します。

ヨーロッパへの挑戦は2010年。ポルトガルリーグの王者FCポルトから始まります。

ポルトでは在籍した3シーズンでポルトガルリーグ3連覇やヨーロッパリーグ優勝を含む8つのタイトルを獲得し、個人成績も32ゴールでアシストも多数記録するなど大活躍。

そして2013年にはポルトガルサッカー史上2番目の額(1番はフッキ)となる4500万ユーロでフランスリーグアンのASモナコに移籍します。

ベストイレブンに選ばれるなどかなりの活躍を見せていましたが・・・2014年に開催されたFIFAワールドカップブラジル大会で得点王に輝くなど今までのキャリアで最高の注目を集めます。

当然ビッグクラブは黙ってなく、ワールドカップが終わった直後の2014年7月にレアル・マドリードがハメスの獲得を発表します。背番号は「10」。フィーゴやジダンが背負った伝統あるエースナンバーです。

しかし後述するように最近はあまり出場機会を得られておらず、2017年オフにブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンに移籍が決定しました。

2年間という長期のレンタル契約で買い取りオプション付きです。よほどのことがない限りレアルにはもう戻らないでしょう。

POINT

・ポルトで大爆発ともいえる成績を残す

・南アフリカW杯で一躍注目の的に

・レアル移籍も最近は出場できずバイエルンに移籍

ハメス・ロドリゲスのプレースタイルは?

ハメス・ロドリゲスはインサイドハーフなどのセンターハーフやサイドハーフなどで使われることもありましたが、彼にとってベストのポジションはやはり10番、トップ下でしょう。

左足のキック精度が非常に高く、エリアギリギリの場面で見せるラストパスやクロス、ミドルシュートは間違いなく世界トップクラス。もちろんフリーキックも蹴る事ができます。

エリアの遠い中盤からでもフォワードが抜けていく先を予測できる視野の広さやパスセンスも持っていて、一発で勝負決める仕事ができる選手だと言えるでしょう。

ドリブルも直線的なスピードはそんなにありませんが、自身が持つことで周りの選手を動かせるようなキープができます。

オリベル・アトム。つまり日本発祥の世界的サッカー漫画「キャプテン翼」の大ファンだとしても知られ、一時期日本で量産された(今もかな?)「トップ下」タイプの選手だと言えますね。

POINT

・ゴール前で精度を見せる10番

・視野の広さとラストパスに定評

ハメス・ロドリゲスがレアル・マドリードで輝けなかった理由

層の厚いレアル・マドリード、スタイルも合わないか

そんな素晴らしいテクニックを持っていてレアル・マドリードでもかなりの期待がされたハメス・ロドリゲスですが・・・現状出場機会は限定されており、力を十分に発揮できていない状況です。

原因は2つあると考えます。

まずはレアル・マドリードというクラブのスタイルです。

現在レアルは「BBC」というカリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル、クリスティアーノ・ロナウドの3トップによるカウンター攻撃がメインの戦術で、それ以外の選手はそれを支える事が求められます。

その3トップによるカウンターを最大限に活かすためレアルの基本フォーメーションは「4-3-3」のスタイルで、中盤はインサイドハーフ2人とアンカー1人で構成される事が多いです。つまりハメスが得意とする「トップ下」のポジション自体ない事が多いのです。トップ下が用意される事もありますがそうなるとスペイン人のイスコとそこを争う事になるため確実にポジションがあるとは言えません。

イスコのプレースタイルはこちらも参考に→スペイン代表イスコのプレースタイルとレアルでの欠点

そうなるとウイングかインサイドハーフでの起用になってきますが・・・ハメスはドリブルは上手いけど直線的なスピードに欠けるため純粋なウイングではルーカス・バスケスなど他の選手が比較的優先。インサイドハーフではモドリッチ、クロースという絶対的な存在がいますし、ハメスは運動量や守備がレアルの戦術的には足りないと言わざるを得ないです。

適正なポジションが少なく、また層も厚い事がハメスを苦しめているのは間違いないでしょう。

これはレアル公式のハメスによるBBCへのアシストを集めた動画です。決定的なパスを出せてはいるんですけどね~。守備と運動量を考えるとモドリッチ、クロース、イスコの壁を破るのは難しいかもしれません。

ジダンに不満?態度に問題か

ハメス・ロドリゲスはルックスが非常に爽やかなイケメンです。

しかし性格は結構やんちゃな面もあるようで・・・ポルトに所属していた頃は相手の選手を殴って退場したこともありますし、200kmを超える暴走運転でパトカーとカーチェイスしながら練習場に入ったり記者に中指を立てたり翌日に練習があるにも関わらずパーティーに参加したりと結構問題行動も多いタイプです。

現監督のジネディーヌ・ジダンはこういったハメスの態度に不満を抱いているようで、ウォーミングアップを命じたにも関わらず自分が使われないと分かるや勝手にアップをやめてベンチに戻ったハメスに激怒する、という事もありましたね。

2017年4月の試合で途中交代を命じられた時は交代の際ジダン監督と目も合わさず握手もせず、ベンチに戻って壁を殴るなど最近のハメスには明らかに待遇に不満があるようです。

ジダンは「誰でも交代させられのは嫌な物だ」と擁護の姿勢を見せていますがさてハメス・ロドリゲスはシーズン後どういう決断をするのでしょうか?

噂ではマンチェスター・ユナイテッドが獲得を狙っているそうですがプレミア向きではなさそうですし、監督のモウリーニョも守備と運動量が決して多くないハメスタイプのプレーヤーは冷遇しそうなイメージです。

個人的にはハメスはトップ下で王様やれるチームに行った方が活躍できると思いますが・・・2017シーズンの動向がかなり気になる選手です。

※2017年7月追記2年間のレンタルでバイエルン・ミュンヘンへの移籍が決定しました。

POINT

・レアルではトップ下のポジション自体なかった

・運動量と守備の拙さがレアルには合わなかった

・素行はあんまりよくない