大谷翔平選手はそう遠くないうちに必ずアメリカに渡りメジャーリーグでプレーすることになるでしょう。
2017年シーズンが終わった後にポスティングシステムで渡米するのではないかと言われていましたが、メジャーリーグ側の事情が少し変わり、移籍の時期がもしかしたら後にずれ込む可能性が出てきました。
その原因はメジャーリーグの新しい労使協定。
大谷翔平選手のメジャー移籍の障害になるかもしれないこの新しいメジャーの労使協定とはどんなものなのでしょうか?
メジャーリーグの新労使協定
25歳になるまで移籍金と年棒が制限?
昨年11月に選手会とMLBの間で新しい労使協定が締結されました。内容は福祉やドラフトに関することなど様々なのですが、日本に一番影響がありそうな内容が「25歳未満の外国籍選手の移籍」に関する箇所。
以前から23歳未満の外国籍選手のメジャーリーグ契約には制限が掛かっており、契約金や年棒などが一定の額を超えないように設定されていました。
しかし今回の規約改定で「23歳未満」の箇所が「25歳以下」に変更となったのです。
大谷選手はまだ22歳。2018年オフに移籍するとこの規約に引っかかってしまうことになります。
マイナー契約からスタート
それまでの報道だと大谷選手の契約に関わる総額はおよそ2億ドルにのぼるとも言われていましたが、この新しい規約だと最大でも600万ドルほどの契約しかできないことになります。そして年棒も「メジャー契約」ではなく「マイナー契約」からのスタートを余儀なくされます。
この川崎宗則選手の移籍に関わる記事「川崎宗則が解雇、メジャーリーグの契約社会」でも書きましたがメジャー契約ができるのは球団全体でも基本的に「40人のみ」で、マイナー契約からスタートした選手が「メジャー契約」を勝ち取るのは非常に難しいことです。
もちろん大谷選手はメジャーでも注目株でしょうからその辺は最初からある程度規定に盛り込んで交渉する可能性はありますが・・・
大谷選手が受け取れる金額は大幅に少なくなってしまうことは間違いないでしょう。
ちなみに日本ハムが大谷選手の移籍に関して受け取る金額には影響しないため、この新協定で割を食うのは大谷選手本人だけということになります。
25歳になるまで年棒も下がり、過酷なマイナー契約からスタートせざるを得ない状況で大谷選手はどういった選択肢を取るのでしょうか?
もしお金を優先するなら移籍は早くても2019年まで待たないといけないのですが・・・
大谷翔平本人は全く気にしていない
お金に執着心のない大谷翔平
それが当の大谷翔平選手はあんまり気にしてないみたいです。
大谷選手のメジャーへの意識は相当に強固で、常にインターネットなどでメジャーの情報をチェックしているそうですがこの新労使協定に関して「お金は関係ない」とはっきり言っています。
確かに大谷選手は活躍の割に安い2億7千万円で納得して契約更改していますし、月の生活費は約1万円というお金に対してあまり執着のない人です。
年棒や移籍金が少なくなってもメジャーリーグに早めに移籍する選択肢を取る可能性は十分ありそうな印象。
大谷ならすぐに昇格できる
マイナー契約からのスタートというのはとても厳しいのですが大谷選手の実力を持ってすればメジャーのロースター「40人枠」に入るのは難しいことではないかもしれませんし、大谷選手を獲得しようとするメジャー球団はおそらく早期にメジャーに上げられるようになんらかの契約や策を考えてくるだろうとも思いますのでそこまで心配しなくてもしれません。
もちろん最初は給料も低くて大変でしょうがそれよりもなるべく若い時にメジャーに行くほうが本人にとってもいいかもしれませんね。