パリーグ奪三振王!楽天・則本昂大の凄さは?奪三振が多い秘訣とは

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2017シーズン、東北楽天ゴールデンイーグルスの好調を支えている選手の一人がWBC日本代表にも選ばれている則本昂大選手。

野球中継で毎回気迫あふれるピッチングを見せている印象が強い方も多いかと思いますね。そして2016年には非常に達成の難しい記録「3年連続200奪三振」も記録するなど平成の奪三振王としても有名です。

今回はそんな則本選手のプロフィールや投手としての凄さを見ていきたいと思います。

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則本昂大のプロフィール

則本昂大のプロフィール

名前ー則本昂大(のりもとたかひろ)

出身地ー滋賀県

生年月日ー1990年12月17日

出身校ー八幡商業高校、三重中京大学

身長ー178cm

体重ー82kg

ポジションー投手

スタイルー右投げ左打ち

則本昂大選手は公立高校ながら甲子園にも頻繁に顔を出す八幡商業高校の出身です。

則本選手の在籍時に甲子園大会に出場する事はできませんでしたが2年時からエースピッチャーとしてプレーしていました。

高校卒業後はまだほとんど注目されていなかった事もあって三重中京大学に進学。1年生の時から試合に出場し4年時の大学選手権ではある試合で延長10回を投げぬき、20奪三振という凄まじい数字を残してプロ野球球団からも注目を集めます。

ちなみに三重中京大学は2013年に閉校となっており、則本選手の代が最後の卒業生となっています。

そして2012年のドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受けてプロ入りする事になるのですが・・・

楽天と日本生命でゴタゴタ?

実は当初則本選手は社会人野球の日本生命に内定が出ていたのです。しかし大学時代の後半にプロ球団から興味を持たれている事を知って急遽プロ入りを志望し、日本生命と楽天の間でけっこう揉めていたという事がありました。

結局楽天や則本選手が日本生命に直接謝罪をしてなんとかプロ入りできたのです。日本生命は基本的に「プロ待ち」で入部する事をあまり好ましく思わないクラブなので・・・その辺もこのもめ事に影響したのかもしれませんね。

いずれにしても則本選手がプロ入り出来て良かったと思います。

結果的にルーキーながら開幕投手を務めるなど田中将大選手に次ぐ楽天のスターとしてキャリアを歩むことになる選手ですからね。

高卒、大卒、社会人でプロ入りするメリットとデメリットはこちらも→高卒大卒社会人ドラフト。野球におけるプロ入り時期のメリットデメリットとは?

則本昂大の性格は?

則本選手は基本的に普段は大人しく、また他の選手と頻繁にコミュニケーションを取るなど好青年な性格をしています。

しかしマウンドに上がるとその性格は豹変。バッターを睨みつけるような厳しい顔つきに変貌し、一球一球魂のこもったピッチングを見せつけます。

相手をアウトに打ち取ったときのガッツポーズも非常に印象的ですよね。

その分非常に負けず嫌いで、負け試合の後に鬼のような顔をしてスコアボードを睨みつけていた事もあります。

そういった日常生活は大人しく、マウンド上では別人のように気迫があふれる所は楽天の先輩である田中将大選手によく似ています。顔つきもなんとなく似ているような笑

POINT

・大学時代から奪三振で有名

・プロ入り時に日本生命、楽天の間で少しゴタゴタ

・マウンド上で気迫があふれるのは田中将大に似てる

則本昂大の投球スタイル!平成の奪三振王か

ストレートの回転数が凄い!ノビも凄い!

則本昂大選手の最大の魅力はやはり「三振」です。

2014から毎シーズン「200奪三振」と「パ・リーグ奪三振王」を獲得しています。3年連続200奪三振は最近ではソフトバンク所属だった頃の杉内俊哉選手(現・巨人)だけ。右腕では野茂英雄氏以来の大記録です。

武器は球威があってノビがすごく、MAX157kmという「ストレート」と種類が豊富な「スライダー」、キレのいい「フォーク」。この3つが則本選手のメインウェポンです。

則本選手のストレートは回転数が多く、非常にきれいな軌道でキャッチャーミットに収まります。ボールの回転数が多いという事は通常のストレートより重力による影響を受けにくく(または抵抗しやすく)なるため、打者からしたらまるで浮き上がってくるような軌道に見えるそうです。(実際は落ちてる)

いわゆる「ノビ」るタイプのストレートですね。

事実、則本選手のストレートに対して打者がボールの下を叩いてしまうようなシーンもよく見られるので、かの「火の玉ストレート」藤川球児選手の全盛期のように「分かってても打てない」タイプのストレートだと思いますね。

また球に球威があり、バットに当ててもファールになってしまう事も多いです。ファールはストライクカウントがプラス1されますよね。

則本選手の奪三振数の多さはこのように強烈なストレートの球威によってファールボールを打たせやすい所にも関係していると思います。

ストレートの回転数によるメリットはこちらも参考に→野球におけるストレートのノビとキレとは?大谷のストレートはノビないが・・・

スライダー、フォークも鋭い正統派投手

また手首が非常に柔らかく、カーブのように落ちるスライダー、カットボールのように打者の手元で動くスライダー、右打者の外に大きく逃げていくような空振りのとれるスライダーなど数種類のスライダーを状況によって投げ分ける事ができ、これも則本選手の大きな武器になっています。

そして奪三振の多い投手にとって非常に大事なボール、「フォーク」のキレも凄まじいです。変化量が大きいですし、リリース直後は上記のストレートと見分けが全くつかないため高確率で空振りを取れますね。

則本選手が投げる時は相手チームの打者が「扇風機」状態となってしまう事も珍しくありません。

このストレートとフォークを使い分けられたら・・・打てないですよねそれは。

ストレート、スライダー、フォークが軸(カーブやチェンジアップも投げるが)だなんてまさに最近少なくなってきたクラシカルな「正統派」タイプの投手ですよね。

最近はフォークより少し球速が速いスプリットも練習しているようです。

故障が少し心配

間違いなくメジャーリーグからも関心を寄せられているとは思いますが、唯一則本選手に関して心配なのは「投げすぎ」です。

積極的に三振を取っていくスタイルなので必然的に1試合における球数は増えます。打たせて取るタイプなら1球で1アウトも可能ですが、奪三振を奪うなら最低でも3球投げないといけませんからね。

加えてフォームも腕を思い切りぶん回して投げるフォームなので、投球回数がかさむと故障の心配も出て来ます。

怪我には強いタイプだとは思いますが、日本でもトップクラスの逸材なので肩と肘はなんとか引退するまで無事であるようにと願うばかりです。

POINT

・「ノビ」るストレートが特徴

・多彩なスライダー、キレのいいフォークと正統派投手

・三振取っていくスタイルなので球数が少し心配