約533億円もの大金を投じたにも関わらずプレミアリーグでの優勝は難しく、チャンピオンズリーグもセビージャに負けて敗退と監督ジョゼ・モウリーニョに批判が出ている近年のマンチェスター・ユナイテッド。
しかしそんなユナイテッドにおいてモウリーニョの功績とも言える発見が2017ー2018シーズン注目されています。
その発見とはスコットランド代表にも選出されたアカデミー出身の若手スコット・マクトミネイです。
今回はポール・ポグバに代わってスタメンに入る事も増えてきた期待の若手マクトミネイのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
スコット・マクトミネイのプロフィール
名前ースコット・フランシス・マクトミネイ(Scott Francis McTominay)
国籍ーイングランド、スコットランド(代表はスコットランド)
出身地ーランカスター
生年月日ー1996年12月8日
身長ー193cm
体重ー88kg
ポジションーMF
利き足ー右足
マクトミネイはイングランド北西部にあるランカスター出身のサッカー選手ですが、祖父母のルーツをスコットランドに持つためイングランドとスコットランド両方の国籍を所有しています。
サッカーキャリアのスタートは現在も所属するマンチェスター・ユナイテッドの下部組織から。入団したのはなんと5歳という若さでした。
順調にアカデミーで技術を磨いていくと2013年には16歳でプロ契約を結ぶこととなりました。
すんなりデビューとはいきませんでしたが1年半の間におよそ25cmも身長が伸びたマクトミネイに首脳陣が注目、2017年にトップチームデビューを果たします。背番号は「39」ですね。
迎えた2017-2018シーズンもモウリーニョが大いに気に入り、強力な中盤に交じって先発出場を飾る機会も増えて来ています。
また代表チームはイングランド、スコットランド両方の権利がありましたが、マクトミネイ本人はルーツがあるスコットランド代表を希望、2018年3月の代表戦で初招集となりました。
・5歳からユナイテッドに所属
・2017ー2018に出場機会増加
・スコットランド代表を選択
スコット・マクトミネイのプレースタイルは?
基本に忠実なミッドフィルダー
マクトミネイの主なポジションはセンターハーフです。インサイドハーフでも守備的ミッドフィルダーでもプレーすることが可能ですね。
マクトミネイのプレースタイルで特徴的なのは「基礎技術の高さ」と「精度の高いシンプルプレー」、「身長の大きさを活かした守備」が挙げられます。
マクトミネイのプレーはまさに「質実剛健」、「シンプルイズベスト」という言葉がよく似合う基本に忠実なプレーが非常に印象的です。
他のマンチェスター・ユナイテッド前線の選手のように派手なボールスキルやファンタスティックのなプレーはほとんど見せませんが、サッカーの基本である「止めて蹴る」という技術がとても高く、来たボールをシンプルにはたいて中盤でボールをリンクさせてあげることができます。
とかくサイズに任せ、中盤をすっ飛ばしてゲームを進めがちなモウユナイテッドにおいてマクトミネイのような後方からシンプルにボールを繋いでくれる選手は貴重と言えますね。もちろんプレミアでは重要なロングフィードやサイドチェンジも正確です。
囲まれてもボールタッチで簡単にマークを外す程度の足技も備えていますし、やはり基礎技術が高い選手だと思いますね。。
同じポジションに入るポール・ポグバは2018年に入って後方のスペースをがら空きにしたり「本当にやる気あるの?」と言いたくなるようなプレーが散見されますので、基本と戦術に忠実なマクトミネイのスタメンが増えているのは必然と言えるでしょう。
ポグバ本来のプレースタイルはこちらも参考に→フランス代表ポグバのプレースタイルは?フィジカルと技術の両立では世界一か
長身でスペースを埋める守備も得意
さらにマクトミネイは193cmという長身を持っています。加えてアカデミーやリザーブの頃はフォワードやトップ下でプレーしていたほどフィジカル的に高いインテンシティを持つ選手でもあります。
長い手足を活かしたボール奪取やシュートブロック、空中戦によって守備面でも貢献ができるタイプですね。
現在マンチェスター・ユナイテッドには絶対的なアンカーとしてネマニャ・マティッチが入っています。彼もマクトミネイと同じように長身とパスの精度両方を併せ持つ選手なのですが、他のミッドフィルダーのポジションが比較的高いためマティッチの横のスペースががら空きになっていることがよくありますよね。
そのポイントでピンチを招くことも多かったのですが、勤勉にスペースを埋めてくれるマクトミネイが入ったことによって現在そのピンチは大幅に減っているという印象です。
マティッチのプレースタイルはこちらも参考に→セルビア代表マティッチのプレースタイルは?マンU移籍決定!
おそらく諸々の相性を考え、現在マティッチの相棒として名前を挙げるならベストの選択肢はこのマクトミネイになるでしょうね。中盤の底付近に二人の巨人が並んでいる姿は傍目から見ても堅牢です。モウリーニョ大喜び。
マクトミネイの欠点としては守備時のポジショニングがずれることがあることでしょうか。上記の通り勤勉に働いてはいますが、まだ若干判断ミスが見受けられます。しかしこれは若年のプレーヤーではある程度仕方ないでしょう。経験と共に改善されていくはずです。
いずれにしてもマクトミネイはそのシンプルなプレースタイルによってマンチェスター・ユナイテッドに安定感をプラスさせています。比較的地味なプレースタイルではありますが、今後もう少し攻撃的なタスクを与えられる可能性もありますのでマクトミネイの今後には引き続き期待したいですね。
・シンプルなタッチで中盤に流れを作れる
・守備では長身が光る
・サボらずスペースを埋める真面目さ