育成出身の野球選手ってロマンがありますよね。
育成という事は最初の評価はあまり高くなかったはずですが、その状況を自らの努力で克服し1軍支配下登録された選手は本当に尊敬に値します。
その育成選手の中でも1、2を争う活躍をしているのが福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也選手です。
今回は捕手では球界ナンバー1とも言われる強肩を持つ甲斐拓也選手のプロフィールや経歴、その強肩ぶりを紹介したいと思います。
甲斐拓也のプロフィールと経歴
育成出身!甲斐拓也のプロフィール
(写真左)
名前ー甲斐拓也(かい たくや)
出身地ー大分県大分市
出身校ー楊志館高校
生年月日ー1992年11月5日
身長ー170cm
体重ー75kg
ポジションー捕手
スタイルー右投げ右打ち
甲斐拓也選手は大分県の出身で地元の名門私立大学である場楊志館高校を卒業しています。
大きな大会で活躍することはありませんでしたが、高校通算40本塁打を放つなど一選手としては十分すぎる成績を残し、プロ入りを志望します。
そして2010年のプロ野球ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスに指名されてプロ入り。
しかしドラフトの枠は待遇や給与面で厳しい戦いを強いられる育成枠でした。
実際に甲斐選手は入団当初かなり苦労し、評価されない日々が続きます。
その後もあきらめずにトレーニングを続けた甲斐選手が評価され始めたのは2016年。2軍で42試合、1軍で13試合に出場。主に代打、3番手捕手としてチームに貢献し徐々に周囲の信頼を掴んでいきます。
2017年は開幕から一軍入り、プロ入り初となる満塁ホームランを放つなどソフトバンクのメイン捕手の一人として活躍しています。
性格は真面目?
甲斐選手はとても真面目な性格をしていることでも有名。
育成出身だけあってどれだけ練習しなければいけないのかを分かっており、試合中に頻繁にメモを取るなど決しておごることなく野球に打ち込んでいます。またノムさんこと野村克也氏の著書を愛読するなど捕手の研究にも余念がありません。
共に育成出身で同期の千賀滉大選手とも仲が良く、史上初の育成出身バッテリーという事で注目を集めましたね。千賀選手と甲斐選手のバッテリーには本当にロマンがあふれています。
千賀選手のプロフィールなどはこちらも参考に→「お化けフォーク」ソフトバンク千賀滉大の経歴とメジャーでの可能性
・甲子園出場経験はないが高校通算40本塁打など活躍
・待遇などが厳しい育成枠でソフトバンクに入団
・性格は真面目で、千賀滉大と同い年で同期
甲斐拓也の特徴は?盗塁を差す強肩は現役ナンバー1
現役トップクラスの強肩捕手!
甲斐選手の捕手としての特徴はやはりその強肩です。
非常に肩が強く、2016年シーズンの盗塁阻止率はなんと驚異の.667。
10回走ったら6、7回は差されてしまう計算で、これではランナーは走ろうという気すら起こらないでしょう。
これほど高い盗塁阻止率を誇っているのには地肩の強さ以外にも送球モーションの速さが挙げられます。
甲斐選手は身長が170cmとかなり小柄な体格をしていますが、その分「捕球してから左足を踏み出し、送球」という一連の流れをスムーズかつコンパクトに行えます。
これが送球モーションの短縮につながっており、送球が二塁へ到達するのは約1.7秒程とNPBでも最速の送球ができる選手です。
また状況判断も大胆かつ冷静で、三塁への送球やランナーの隙を見逃さない送球もしっかり行えるため、若手ながらベテラン選手のような風格がありますね。
打撃の方はまだまだ伸びしろが大きいですが、この強肩と判断力を持ってすればスタメン出場はこの先も続くと思いますし、そうなれば打撃もその内向上してくることでしょう。
若くて強肩、リードもいい捕手というのは貴重な存在ですから頑張ってもらいたいです。
・強肩で盗塁阻止率が高い!
・体格が小柄で送球モーションが速い
・冷静さと判断力がある