「大型ボランチ」または「大型センターハーフ」というポジションの選手は世界的に希少価値が高いですよね。
日本ではよりその傾向が強く、中盤の底は身長が低めの選手に任せられがちでロングボールの処理など難しさを見せる事も多いです。
しかし将来の日本代表において「大型ボランチ」の有力候補となる選手が川崎フロンターレにいます。
※2019年1月追記 なんとプレミア王者マンチェスター・シティ移籍が決まりました。
その選手はU-20日本代表にも選ばれている「板倉滉」選手。
今回はそんな板倉選手の特徴やプレースタイルを見ていきたいと思います。
板倉滉のプロフィール!性格は?
名前ー板倉滉(いたくらこう)
出身地ー神奈川県横浜市
生年月日ー1997年1月27日
身長ー186cm
体重ー75kg
ポジションーDF、MF
利き足ー右足
板倉滉選手は川崎フロンターレにジュニア下部組織から所属している川崎一筋の選手です。
同じくU-20日本代表に選ばれている三好康児選手とは同期でとても仲がいいです。
トップチームに昇格してすぐの頃は三好選手に比べて出場機会が少なかったですが、2017シーズンからは徐々に出場機会を増やしており、ACLでは香港の東方足球隊相手に初ゴールを決めています。
またU-18世代から年代別の日本代表常連でもあります。
こちらはJFAも公式チャンネルによる板倉選手のインタビューです。
インタビューなどを見ていると年齢の割にかなり落ち着いているし受け答えも完璧で大人な印象を受けますが、練習中に外国人選手(エドゥアルド)と揉み合いになるなどピッチの上では気迫を出してプレーします。
川崎フロンターレのユースチームではキャプテンも務めていたそうですね。
同期である三好康児選手のプレーなどはこちらも参考に→川崎Fのテクニック系MF!左利きの三好康児のプレースタイルは?
※現在板倉はベガルタ仙台にレンタル移籍中です。
※2019年1月 マンチェスター・シティに移籍が決定
ただし労働許可証は当分下りないでしょうし、言うまでもなくシティは層が厚すぎるのでしばらくは堂安律も所属するオランダのフローニンゲンにローンされるとのこと。
板倉滉のプレースタイルは?
板倉滉選手のメインポジションはボランチとセンターバックです。川崎ではボランチでの起用が多いですね。またサイドバックもこなせる守備面でのユーティリティさも持ち合わせます。
特徴は何と言っても186cmという身長の大きさ。
身長が大きいだけの選手は他にもたくさんいますが、日本サッカー界の現状だとそうした選手はゴールキーパー、センターバックかセンタフォワードで起用される事が多いです。
板倉選手も元々センターバックでプレーしていた選手ですが、抜けて身長の大きい選手には珍しい(比較的)「足元の技術」や「ビルドアップセンス」も持ち合わせているのでボランチとしての成長に期待が掛かります。
バルセロナのブスケツやチェルシーのマティッチなど現在世界のサッカーを見回してみてもボランチ、センターハーフの所に大型かつ技術のある選手を置くのは一つの定番にもなっていますよね。
近年の日本A代表でボランチを務めてきた選手は遠藤保仁選手や長谷部誠選手、今野泰幸選手や山口蛍選手など素晴らしい才能を持った選手たちですが、「高さ」という意味では若干難しい局面を迎える事も珍しくありませんでした。
板倉選手のようなデカくて足元もそこそこいける、というタイプが代表に加われば守り方、引いては攻撃にも一味違ったアプローチができるかなと思います。
また板倉選手は運動量も豊富で、走り回ってボールの出所をつぶすプレーも得意としており相手のトップ下や2列目の選手に突撃してアグレッシブにスライディングを見舞うこともしばしば。
手足が長いのでボールを奪いやすく、これもチームの守備力に一役買っていると言えるでしょう。
センターバックやサイドバックでもプレーできる選手ですが・・・状況によってDFラインと中盤の底を行き来する近代型アンカーになれる素質を秘めているので中盤の底で使って欲しい選手だなと思います。