2016シーズン、パ・リーグ最多となるエラーを記録してしまった埼玉西武ライオンズ。
しかし2017シーズンはまるでチームが変わったかのように安定した守備を見せています。
その要因はいくつかあると思いますが、最も大きいのはショートの守備が安定した事でしょう。2017年から新たに西武のショートスタメンとして定着したのはなんとルーキーの源田壮亮選手。
今回はそんな西部の守備を支えるルーキー・源田選手のプロフィールや守備などを見ていきたいと思います。
源田壮亮のプロフィール
埼玉西武が誕生したころは出身地・大分にいた #源田壮亮 選手。いまや攻守に欠かせない選手として「埼玉」の地に!
5/19(金)~ #埼玉西武10周年 アニバーサリーシリーズを開催!https://t.co/FX91OPqVam#埼玉西武ライオンズ #seibulions pic.twitter.com/52tNKFQWTY— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) 2017年5月8日
名前ー源田壮亮(げんだ そうすけ)
出身地ー大分県大分市
出身高校ー大分商業高等学校
生年月日ー1993年2月16日
身長ー179cm
体重ー73kg
ポジションー遊撃手
スタイルー右投げ左打ち
源田壮亮選手は公立高校ながら大分県で大きな影響力を持ち、プロ野球選手も多数輩出している大分商業高校の出身です。
源田選手の在籍中に甲子園に出場したことはありませんが、当時から俊足と守備という現在でも代名詞となる武器を持っていたので大学リーグに挑戦する事を決意。名古屋にある愛知学院大学に進学します。
大学では1年生の時からショートでスタメン。4年生ではキャプテンも務めました。
当然プロのスカウトも注目していましたが・・・源田選手はあえて社会人野球の道に進むことを決意します。
社会人野球は比較的マイナーなリーグですが、長く野球を続けていて完成度の高い選手が多くトップクラスのチームはプロチームの2軍と五分の勝負をするチームもある程レベルの高いリーグとなっています。
野球におけるドラフトタイミングについてはこちらもご参考下さい→高卒大卒社会人ドラフト。野球におけるプロ入り時期のメリットデメリットとは?
源田選手が入社、所属したのは大学時代を過ごした愛知を代表する企業・トヨタ自動車。
トヨタ自動車の野球部は社会人野球で全国トップクラスの強さを誇り、高校大学の野球部で一線級の活躍をしていた選手が集まる競争が激しいチームです。OBには元ヤクルトスワローズの古田敦也氏やオリックスバファローズの金子千尋選手、中日ドラゴンズの吉見一起選手などプロの名手がズラリ。
そんな厳しい環境の中、源田選手はまたしても初年度からスタメンに定着。
そしてとうとう2016年のドラフト会議で西武ライオンズから3位指名を勝ち取る事ができました。
社会人野球からのドラフト新規選手は年齢と野球キャリアを考えると、高卒大卒選手より育てる時間はあまり与えられません。つまり「即戦力」である事が求められるわけです。
西武ライオンズはショートのスタメンを狙っている選手が多数いるチームなので源田選手も苦戦を強いられるだろう、という予想がされていたのですが・・・
オープン戦から好調な姿を見せ、元名セカンドとしてゴールデングラブ賞を8回も獲得している辻発彦監督に才能を評価されて開幕スタメンに抜擢され、現在の活躍となっています。
二枚目のイケメンという訳ではないですがその実直そうな顔立ちと行動からすでに「源田女子」なるファン層も出来上がってるそうですね。
源田壮亮の守備と走塁が凄い!新人王と盗塁王も視野に
高校、大学、社会人とキャリアを積み重ねているだけあって源田壮亮選手はプロ1年目にしてすでに非常に完成度の高い選手となっています。
特筆すべきは守備と走塁。
打球の予測が非常に早く、どんな球が来ても余裕をもって捕球する事ができています。普通のショートであればグラブに触れるか?という打球も正面で楽々と捕らえている場面も珍しくないです。もちろん有事には逆シングルで積極的に捕球しに行くことも。
打球の予測が早いと一歩目も必然的に速くなります。ショートで一歩目というのは打球が外野に抜けるか否かの生命線でチームの成績を分けるといってもいい部分なので、ここで打球を抑えられてるというのは西武ライオンズの今年の好調(比較的)な要因になっていると考えられます。
また非常に俊足な選手でもあり。今シーズン5月半ばの段階で盗塁数は9個でパ・リーグトップ。長打はあまり打てないタイプですが出塁率も悪くないので、プロ1年目にしてすでに盗塁王も狙えるレベルです。
このペースのまま活躍を続ければもちろん新人王の最有力候補に挙げられるでしょうね。
ただ正直体の線はまだかなり細いように感じます。入団会見でも「3割30盗塁3本塁打(本来は30本塁打)」のプチトリプルスルーを狙うと冗談も言っていたので、パワー不足は自覚していると思われます。しかし西武の先輩連中が懸命に食事を摂らせているそうなので今後はパワーもきっとついてくるでしょう。
チームメイトで言うとおかわり君ほどとは言いませんが秋山翔吾くらいの体格になれば坂本(巨人)、今宮(ソフトバンク)という現日本2大ショートに割って入る可能性は非常に高いと思いますね。
おかわり君についてはこちらも参考に→「おかわり君」西武・中村剛也の凄さは?現役ナンバー1の本塁打王!