日本ハム球場移転⑥日本ハムが来る前の札幌ドーム経営はどうだったのか?

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北海道日本ハムファイターズの島田球団代表が5月1日の札幌市との会談で札幌ドーム残留について「もう議論しない」と明言しました。

これにより数年後に日本ハムファイターズが札幌ドームから出ていく事は確定。

札幌ドームは現在収入の多くを日本ハムファイターズの収益に依存しているので収支が赤に傾く可能性も濃厚になる・・・・・のでしょうか?

日本ハムが東京から移転してくる前はどうだったのでしょう?また日本ハムが出ていっても札幌ドームはやれるのでしょうか?

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日本ハム移転以前の札幌ドームの収支はどうだった?

札幌ドームは2002年のサッカーW杯日韓大会のために建設が計画され、W杯前年の2001年に完成したスタジアムです。

それまで東京ドームを本拠地としてきた日本ハムファイターズが北海道に移転してきたのは2004年の事。

では完成した2001年から日本ハムが来るまでの3年間の札幌ドーム収支はどうだったのかというと・・・

引用元:札幌ドーム公式ホームページ「決算情報」

今より売上高の全体規模は少ないものの黒字を維持していますね。

日本ハムが札幌に移転後も含めて札幌ドームが赤字になったのは新しい大型ビジョンの購入、設置に着手した2014年だけです。

これを見ると日本ハムが出て行っても、経営規模を縮小すればやれるんじゃないか?と思いますが・・・

POINT

・日本ハムが移転してくる前も規模は小さいながら黒字だった

札幌ドームにおける2004年以前と現在の違い

経年劣化と修繕費

上記の表から見ると2001年から日本ハム移転までの3年間はそこそこいい収支で経営してる言えますが、かと言って日本ハムが出て行く予定の数年後(予定では2023年頃)にこの時と同じ黒字経営は難しい所だと思います。

完成当時と最も異なる状況としては、「建物の経年劣化」が挙げられます。

建物の劣化、人工芝の劣化、それらの維持・修繕費・・・これは建築物では仕方のない事ですが、これらの支出費用は年を経る毎に増えていきます。

およそ200億円にも上るだろうと言われているこの費用、日本ハムが出ていった後一体どうやって払うのでしょうか。

2002年はサッカー熱が高かった

2002年はご存知の方も多いと思いますがサッカーW杯日韓大会があった年です。

現在ではサッカーも超人気スポーツですが、このホーム開催が現在のサッカー人気に繋がっているというのも間違いないと思います。

2002年のサッカーに対する熱狂ぶりは本当に凄いものがありましたよね。このサッカースタジアに対する好景気も札幌ドームの収益に大きく影響していたかと思います。

2017年現在、日本にサッカーは完璧に根付いたと言えますがあの頃の爆発的な経済力を生むことができるのは日本代表の試合くらいです。

日本ハムが去った札幌ドームに2002年当時の好景気を望むのは難しいのではないでしょうか。

日本ハムが来る前も結構野球やってた

札幌ドームは完成してから日本ハムが移転してくるまで同じパ・リーグの西武ライオンズが「準フランチャイズ」として年間20試合程度を行っていました。

他のチームもいくつか札幌で試合をしていましたね。

一定以上の集客が確実に見込めるプロ野球の試合、年間数十試合とはいえこの当時の札幌ドームからしてみればかなり大きな収入源だったと思われます。

しかし日本ハムが出ていった後にこの時と同じようにプロ野球の試合を組むのは容易ではないと思いますね。

2003年以前と違う所は札幌ドームを出ていくとはいえ引き続き北海道を本拠地として専用球場を構える日本ハムがいる事です。地方巡業として北海道で日本ハム以外のチーム同士が対決する機会は今後もあると思いますが、そうなった場合は札幌ドームではなく日本ハムの新球場の方を使うでしょう。天然芝ですしね(たぶん)。

開業以来赤字になった年が一回しかない札幌ドームですが・・・日本ハムが出ていけば、いずれにしてもある程度の経営規模縮小は避けられなさそうです。

こちらの記事も是非ご参考下さい→日本ハム球場移転④札幌ドームの収支は赤字化か?市民に負担は?

POINT

・日本ハム移転前はまだ新しく修繕費などはなかった

・日本ハム移転前も何試合か野球やってたが現在では日本ハムがいるためやりにくい

・日本ハムが出ていけば経営規模は縮小せざるを得ない