非常に層の厚いドイツ代表のセンターハーフの中で、徐々に頭角を現してきているのがリヴァプールFCのエムレ・ジャン。
ユルゲン・クロップの信頼も厚く、リヴァプールでは完全に主力として定着。サポーターの人気も高い選手です。
2017年5月には衝撃的なバイシクルシュートを決めて話題にもなりましたが、ジャンは一体どのようなプレースタイルを持った選手なのでしょうか?
経歴やプロフィールと共に見ていきたいと思います。
※2018-2019シーズンからセリエAユベントスへの移籍が決定しました。
エムレ・ジャンのプロフィール
名前ーエムレ・ジャン(Emre Can)
国籍ートルコ、ドイツ(代表はドイツ)
出身地ーフランクフルト
生年月日ー1994年1月12日
身長ー188cm
体重ー74kg
ポジションーDF、MF
利き足ー右足
エムレ・ジャンはエジルなどと同じくトルコをルーツに持つトルコ系ドイツ人です。
名前はエムレ「カン」「チャン」「ジャン」など言葉によって発音が違いますが、トルコ風に発音するなら「ジャン」が一番近いのでこの記事ではジャンに統一します。
生まれはフランクフルト。
この地で才能を持って生まれた他の選手と同じく、ジャンもブンデスリーガの古豪アイントラハト・フランクフルトのユースチームでサッカーをしていました。
あまりにも才能が抜けていたためか2009年には王者バイエルン・ミュンヘンのユースに移籍。フィリップ・ラームも「早くドイツ代表で一緒にプレーしたい」と語るなど高く評価していました。
しかしバイエルンの選手層はさすがに厚すぎたため2013年にはバイエルン側に買い戻しオプションがついた契約でバイヤー・レヴァークーゼンに移籍。
2014年シーズンからはイングランド・プレミアリーグのリヴァプールFCに移籍することになりました。当初はプレー機会が少ない状況でしたが、2015年シーズンにドイツ人監督ユルゲン・クロップが就任すると出場機会を徐々に増やし、現在では主力の一人として完全にイングランドに定着しています。
※2018年 ユベントスへの移籍が決定
ドイツ代表にはU-17世代から度々選出されていて、EURO2016や2017コンフェデレーションズカップのメンバーにも選ばれています。
・フランクフルト生まれのトルコ系ドイツ人
・バイエルンにも在籍
・クロップ体制下のリヴァプールで開花
エムレ・ジャンのプレースタイルは?
ジャンがイングランドで人気の理由は・・・
エムレ・ジャンはリヴァプールに加入してからそんなに期間が経ってないにも関わらず、サポーターの投票で常に上位に来るなどリヴァプールで非常に高い人気を誇っている選手です。
理由の一つとしてプレースタイルや試合へのアプローチがあのレジェンド、スティーブン・ジェラードに似ていることが挙げられるでしょう。
ジャンの主なポジションはセンターハーフ。
運動量が豊富で味方を助けるため90分間ピッチを走り回り正確なパスを供給、その他サイドチェンジやフィード、ミドルシュートなどロングレンジでのプレーが得意なタイプですね。
守備ではたまに激しすぎる事がありますが、アグレッシブにボールを追い回す事ができてフィジカルも強く、ボール奪取能力に長けています。
ポジション取りも非常にダイナミック。ピンチの際には最終ラインまで戻ってきますし、攻撃の時には最前線にいることもあるなどダイナミズムにあふれていてボックストゥボックス系のプレーヤーで何でもやるタイプ。確かにイングランド人が好きそうなセンターハーフ像だと言えますね。
またその大柄な体格で推進力があることから元ドイツ代表のミヒャエル・バラックと比較する声もあります。
ユーティリティ性も高い!元DF!
リヴァプールの主要攻撃陣、コウチーニョやフィルミーノを支えているのは間違いなくこのエムレ・ジャンでしょう。
コウチーニョのプレースタイルはこちらも参考に→リヴァプールFCコウチーニョのプレースタイルは?バルセロナ移籍はなしか
またクロップが来る前はフィジカルの強さを活かしてセンターバックをやっていましたし、ドイツ代表ではサイドバックもやった事があるなど基本的にどこのポジションでも一定のクオリティが出せるユーティリティ選手でもあります。
そういえばジェラードもデビュー戦はサイドバックだったような・・・
ともかく広くピッチを走り回ってパス、シュート、守備を万遍なくこなせるスタイルはジェラードやランパードなどイングランド系センターハーフの匂いを感じさせます。
※潰しが効くのでユベントスとセリエAにもフィットできると思います。
・ピッチを走り回るボックストゥボックス系のプレーヤー
・パスも守備もミドルシュートも出来て万能
・必要ならばディフェンダーもできるユーティリティ性