爆破事件の中、心温まる交流が。ドルトムントとモナコサポーターの絆に感動

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11日、日本代表香川真司選手の所属するボルシア・ドルトムントのチームバスが爆発テロに巻き込まれた事件が世界中に波紋を広げ続けています。

命に関わるケガをした選手、スタッフはいなかったものの・・・スペイン人選手マルク・バルトラが右腕を負傷するなど被害も出ました。

なぜ選手が狙われなければいけないのか・・・と憤りの気持ちが強いですが、そんな中事件に巻き込まれたドルトムントのサポーターと対戦相手ASモナコのサポーターの交流が心を少しだけ温めてくれています。

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「眠れなかった・・・」試合は1日順延も選手のメンタルはギリギリ

UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝ボルシア・ドルトムント対フランスのASモナコは元々11日に行われる予定でした。しかし心無い人間が起こした爆発事件によって試合は12日に延期されることになります。

安全性などを考えれば1日順延だけで本当に大丈夫なのかと不安になりますが、ともかくUEFAはそういう決断をしたのです。

事件の概要はこちらも参考に→テロか?爆弾被害を受けたドルトムントのバスの画像がやばい。負傷者も

順延された試合は翌12日に行われ、厳しい精神状況の中、ドルトムントは香川真司選手の1ゴール1アシストなどで善戦しますが惜しくも2-3で敗れてしまいました。

香川選手を始め表面上ドルトムントの選手たちは集中しているように見えましたが、ユリアン・ヴァイグルの「みんなまともに眠れなかった」ヌリ・シャヒンの「正直サッカーのことは考えられなかった」というコメントを聞いているとやはり選手たちは相当厳しいメンタルで試合に臨んでいたようです。

監督のトーマス・トゥヘルも「こんな事件の翌日に試合だなんて我々を完全に無視している」とUEFAの決断に憤っています。

「うちに泊まれよ!」サポーター同士の交流に心温まる

選手やサポーターに深く重くのしかかる今回の事件ですが、その中で少しだけ心温まるエピソードもありました。

それはドルトムントとモナコの両サポーターによる交流と団結。

急遽試合が1日順延したことにより、フランスのモナコから1000km近く離れているドイツ・ドルトムントまで遠征していたファンはすぐに帰ることができず、宿がないという状況に陥ってしまいました。

そこで手を差し伸べたのがドルトムントのサポーター。SNSで「モナコのファンをうちに止めよう!」というハッシュタグを作成し、モナコサポーターの宿を確保するという行動にでたのです。

その結果多くのモナコサポーターがドルトムントサポーターの家に宿泊することになり、一夜限りの交流を楽しむ画像がSNS上にたくさんアップされています。

そして試合当日、モナコサポーターは恩返しの気持ちもあるのかアウェーであるドルトムントのグッズショップに駆け込みドルトムントのユニフォームやタオルを購入

モナコサポーターは自チームを応援しつつ、試合でそれらドルトムントグッズを身に着けて不運な目に遭ってしまった対戦相手を励ましていました。

気持ちが荒むような事件の中、こういったサポーター同士の交流は少しだけ心が温まりますね。