リーガエスパニョーラ、欧州チャンピオンズリーグでレアル・マドリードが好成績を収めている時には必ずと言っていいほど存在するポジションの選手がいます。
それはアンカー。守備的MFと言われる選手たちです。
2014年チャンピオンズリーグを優勝した年だとシャビ・アロンソがいましたし、銀河系軍団と呼ばれた時代にはフランス人のクロード・マケレレがいました。
攻撃エゴの強いレアルの前線選手のバランスを取るには必須の存在と言えるでしょう。
そして現在のレアル・マドリードの好調さを支えているのがブラジル人のカゼミロ。
今回はそのカゼミロのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
カゼミロ(カゼミーロ)のプロフィール
名前ーカルロス・エンリケ・ジョゼ・フランシスコ・ヴェナンシオ・カゼミロ(Carlos Henrique José Francisco Venâncio Casimiro)
国籍ーブラジル
出身地ーサン・ジョゼ・ドス・カンポス
生年月日ー1992年2月23日
身長ー184cm
体重ー80kg
ポジションーMF
利き足ー右足
「カゼミロ」の名前の呼び方については諸説あり、カゼミロやカゼミーロ、カジミールなどいくつかありますが、ここでは「カゼミロ」に統一して書いていきたいと思います。
カゼミロがサッカーキャリアをスタートさせたのは生まれ育ったブラジル・サンパウロ州の名門チームサンパウロFCのユース。
派手な活躍ではなかったものの素質を見せつけ、2013年にレアル・マドリードのBチーム、カスティージャにレンタル移籍します。
レンタルでしかもBチームで獲得されたという事は期間限定のお試し期間という意味合いが強い過酷な条件でしたが、それでもカゼミロは引き続き才能の片りんを見せ、見事トップチームに昇格してレアルと正式な契約をするに至りました。
2014年には出場経験を積むための意味合いもあってポルトガルリーグのFCポルトへ1年間のレンタル移籍、ここでも大活躍をしてポルト側がカゼミロを完全移籍で獲得しようとしましたがレアル側もカゼミロを買い戻す事を決断。
再びレアル・マドリードの一員として現在ではプレーしています。
カゼミロのプレースタイルは?
ベンゼマ、ベイル、C・ロナウドが形成する攻撃陣「BBC」が有名なレアル・マドリードですが、同じく中盤を形成するルカ・モドリッチと共にレアルの守備を支えているのがカゼミロです。
同じくレアルに所属し、攻撃的すぎる「銀河系軍団」を一人で支えていたクロード・マケレレと比較する声も多いですね。
プレーの特徴としてはとにかくボール奪取能力が高く、状況判断も適確、スライディングも積極的です。このボール奪取能力が高い要因の一つに「読みの鋭さ」が挙げられと思います。
ブラジル人選手はロナウジーニョ、ネイマールのように相手の逆、逆を突くタッチドリブルが上手い選手が多いですよね。
カゼミロの場合はその南米選手特有の「一対一」の強さ、センスが守備方面に偏っているような印象です。
状況判断に関しては一対一の局面だけでなくピッチ全体を後ろから見渡し「誰か行かなければいけない」という状況では持ち場を離れてでも猛烈プレス。カウンターを食らった際には前線から凄まじい勢いでプレスバックしてきます。
正直BBCは試合開始時こそ割と守備はやりますが時間が経つにつれ深く戻っての守備はあんまりしなくなりますし、それが失点の原因になる事も多々ありましたがカゼミロが広範囲の守備をカバーしてくれることで最近ではチームとしての守備も安定していますね。
また同じ中盤のルカ・モドリッチやトニ・クロースも守備はしっかりする選手ですができればゲームメイクに専念させてあげたい選手たちですのでアンカーのカゼミロの存在は大きいと言えるでしょう。
カゼミロは「守備的MF」という自分に与えられた仕事を十分に受け入れて守備からチームを支える事に徹底できる選手です。仕事場を理解しているとも言えますね。
ずっとレアルに在籍するんでしょうか?このタイプの選手はどこの監督でも欲しがるでしょうね。個人的にはプレミアリーグで見てみたいとも思います。
同じくレアルの中盤を支えるモドリッチについてはこちらもご参考下さい→レアルの主役・モドリッチのプレースタイルは?苦労人エピソードも