近年ファンジスタ不足が叫ばれて久しいイタリア代表ですが、フィオレンティーナの10番はイタリアの未来を変える可能性があります。
ユヴェントスへの移籍も囁かれているその逸材の名前はフェデリコ・ベルナルデスキ。23歳の若手です。
今回はロベルト・バッジョの後継者とも言われるベルナルデスキのプレースタイルを見ていきます。
フェデリコ・ベルナルデスキのプロフィール
名前ーフェデリコ・ベルナルデスキ(Federico Bernardeschi)
国籍ーイタリア
出身地ーカラーラ
生年月日ー1994年2月16日
身長ー183cm
体重ー75kg
ポジションーMF、FW
利き足ー左足
ベルナルデスキが生まれたのはワインで有名なイタリア・トスカーナ地方のカラーラ。
サッカーキャリアのスタートもこのカラーラから始まりましたが、早くから才能を見せたため同地区の強豪チーム、フィオレンティーナの下部組織に移籍を果たします。
トップチームに上がる前に若手マニアで知られる元マンチェスター・ユナイテッド監督サー・アレックス・ファーガソンに目を付けられますが、家庭の事情もあってイタリアに残ることになりました。
一躍注目を集めたのはレンタル移籍先だったセリエBのクロトーネでの活躍。公式戦39試合に出場して能力を見せつけます。
クロトーネでの活躍が認められて2014年からフィオレンティーナに復帰。翌年から背番号10を背負って主力として活躍しています。
イタリア代表ではアンダー18世代から招集されており、フル代表にもすでに招集されています。
・トスカーナ地方生まれでフィオレンティーナのプレーヤー
・サー・Aファーガソンも目を付けた逸材
・レンタル先のクロトーネで活躍、フィオレンティーナに復帰して10番を背負う
フェデリコ・ベルナルデスキのプレースタイル
ファンタジスタの素質を持つイタリア人
ベルナルデスキの主なポジションはトップ下とウイング。フィオレンティーナとイタリア代表ではサイドハーフを任される事もあります。
左利きですが基本的にどちらのサイドでもプレーする事が可能。最も能力を発揮できるのはイタリア語でトレアクルティスタ、いわゆるトップ下のポジションでしょうか。
いわゆる10番の素質を持っている選手で、利き足である左足の精度がとても高く、右サイドからカットインしてシュートやラストパスはフィオレンティーナのメイン攻撃パターンになっています。
細かくちょんちょんボールにタッチしながら前に進むドリブルもかなりの精度、そしてパスも視野が広くてゲームを決めるパスを繰り出すことができます。フリーキックもいくつか美しいゴールを決めているのでプレースキックも上手い選手だと言えるでしょう。
シュートの意識も非常に強く、良い態勢でボールを受けられた時はそこからシュートまでのイメージを計算してプレーしている雰囲気も感じます。シュートレンジも広いですね。
バイタルエリア付近でボールを持った時のゴールに向かう迫力、美しさは現在のイタリア人選手では群を抜いていて、フィオレンティーナとイタリアのレジェンドであるロベルト・バッジョに例えられるのはよく理解できますね。
いずれにしてもベルナルデスキは10番タイプで、同じイタリア人選手ヴェラッティが後方からゲームを作るピルロの後継者だとしたら、ベルナルデスキはより前のサイド気味のポジションで試合に絡めるトッティやデル・ピエロ、バッジョの後継者だと言えます。
ヴェラッティのプレースタイルはこちらも参考に→ピルロの後継者・ヴェラッティのプレースタイルは?バルセロナ移籍も?
ウイングバックをやって守備意識も向上
さらにベルナルデスキはサイドハーフやウイングバックを経験したことにより、上記のレジェンドプレーヤーに比べて守備の意識や強度が高く、DFラインに積極的に戻る運動量も兼ね備えています。
本質的な適性は攻撃のポジションだと思いますが、有事には守備もこなせる現代的なアタッカーだと言えるでしょう。
現状の課題はちょっと利き足の左足に頼りすぎる所でしょうか。左足で蹴る事を意識しすぎてタッチの数が増え、DFの寄せを許すことがたまに見られます。
ただその辺の判断は移籍の噂が出ているユヴェントスなどビッグクラブに移籍すればすぐに改善できるポイントだとは思いますね。
ビッグクラブでやれる才能は十分に持っている選手なので移籍楽しみです。
・左足のドリブル、パス、シュート全ての精度が高い
・トッティやデルピエロの後継者になれる
・右足の精度と判断が改善すればより上のレベルに