ヤクルト由規の凄さは球速とスライダー!完全復帰なら異例の大ケガも

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5月17日、東京ヤクルトスワローズと読売ジャイアンツとの試合でヤクルトの由規投手が2016年7月以来の勝ち星を挙げました。

甲子園のヒーローとして将来を嘱望されていた男が戻ってきたと言ってもいいでしょう。

しかし由規選手は2011年から2016年までの5年間、まともに1軍で投げられない状態でもありました。その理由は何なのでしょうか?由規選手のプロフィールや投球スタイルと共に見てみます。

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由規のプロフィールと投球スタイル

由規のプロフィール

名前ー佐藤由規(登録名:由規)

出身地ー宮城県仙台市

出身学校ー仙台育英高校

生年月日ー1989年12月5日

身長ー179cm

体重ー80kg

ポジションー投手

スタイルー右投げ左打ち

由規選手は仙台の名門スポーツ学校である仙台育英高校の出身ですが、入学時は120kmちょっとしか球速の出ない控え三塁手でした。

しかし秋口になると天性の投球センスが開花し、球速は140kmを超え仙台育英のエースとしてピッチングするようになります。

甲子園大会にはセンバツ、夏とあわせて3回出場していますが、由規選手を一躍有名にしたのは自身の高校野球生活最後の夏。なんと155kmという現在でも甲子園大会最速タイとなる球速を記録します。(タイ記録もう一人は現・楽天の安楽)

その強烈なストレートで打者をバタバタ三振に切って取る姿からついた名前は「みちのくのプリンスK」。

当然その年のプロ野球ドラフトの目玉となり、楽天、巨人、ヤクルト、横浜、中日の5球団が1位指名するという期待のされっぷり。大阪桐蔭の中田翔(日本ハム)や成田高校の唐川侑己なども注目されていましたがそれが霞む程の注目でした。

由規の投球スタイルは?最大の武器は速球!

上記の甲子園でも高校生の段階で155kmという凄まじい球速を記録している由規選手。

もちろん最大の魅力は球速と球威です。

プロ入りしてから自慢の球速はさらに増し、2010年には当時日本人最速となる161kmを記録するまでになりました。(後に大谷翔平が更新)

由規の場合は速いだけの棒球ではなく、ベース付近でも減速が少ない状態でキャッチャーミットに収まるので、打者からするとバットにボールが当たっても押し込まれるような感じでなかなか前に飛ばないそうですね。

つまりストレートの威力を示すときに使われる表現「球威がある」という事です。

またストレートだけでなくスライダーも一級品。変化量も大きくかつ急激に曲がるためバッターからしたら「消えた」ように見えることでしょう。芯を外す目的だけでなく空振りを取る目的でも使える強力なスライダーです。

高校時代もキャッチャーが捕るの大変そうでしたね~。

このストレートとスライダーを武器に由規選手は2011年前半頃まで順調に勝ち星を伸ばします。

しかし・・・この後由規選手は2011年の後半から2016年の夏まで、およそ5年に渡って1軍登板できない状態に陥ってしまいます。

由規が5年も投げられなかった理由は?

由規選手が長期間に渡って離脱を強いられてしまった理由はケガ。

元々ケガが多いタイプの選手でしたが、2011年後半に負い、2013年に手術をするまでになった由規選手の怪我は「右肩関節唇損傷」「右肩腱板損傷」という野球選手にとっては致命的な大ケガでした。

肩の関節唇(かんせつしん)とは肩甲骨と上腕骨の間にあって関節の動きをスムーズにするための器官で、肩腱板(けんけんばん)とは肩甲骨と上腕骨付近をつなぐ腱の集合体のような部分です。

2つとも「野球肩」と呼ばれる野球選手が多いと言われているケガに分類されるもので、肩を使いすぎることで関節や腱が摩耗してささくれ立ち、強い痛みや腕を上げられなくなるなどの症状が出ます。

今まで日本プロ野球界ではこれら2つの怪我を同時に負って完全回復した例はほとんどありません。2度の沢村賞を受賞している元福岡ソフトバンクホークスの斉藤和巳氏もこのケガから復帰できずに現役を引退しています。

中日の浅尾拓也選手も肩腱板の損傷で以前の姿は取り戻せていない状況です。

由規選手もそれらの例に漏れず2012年からは頻繁に右肩の張りや違和感を訴えるようになって2013年にはついに剥がれた関節片などを取り除く「クリーニング手術」に踏み切ります。

もちろんリハビリには多大な時間がかかり、やっと2軍で投げられるまでになったのは2014年。しかしやはり肩の状態は思わしくなく、2015年には支配下登録から育成登録に契約が変わるなど苦しい時期を過ごしました。

復帰前例のない大ケガから復帰しつつある由規

しかしそんな苦しい期間でも決して腐らなかった由規選手に呼応するように肩の状態も徐々に上向いてきます。

2016年には再びヤクルトと支配下契約を結び、7月にはおよそ5年ぶりとなる1軍戦登板を果たしました。復帰2試合目には勝ち星も挙げて結局シーズンは5試合に登板するなど復調気配を見せています。

2017年初勝利を挙げた5月の巨人戦でも球速は152kmとこの手のケガをした投手としては考えられないほど速い球速と球威を保っています。さすがにこの球速は天性の物といった所でしょうか。

復帰に時間が掛かった事からローテーションはまだ詰められない様子ですが、2軍戦では割と短い間隔でも登板しているのでシーズンが進めばもっと投げられるようになるでしょう。まずは先発投手としての勘を取り戻すところからですね。

投球モーションも良い時の動作を残しつつ全体的にモーションが早くなっているので単純にプロ野球選手として進歩しているとも言えるでしょう。

こんな大ケガからトップフォームを取り戻したとしたら日本野球界では大きな出来事だと思うので由規選手には頑張ってもらいたいです。

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