4月15日、元バルセロナのカンテラ育ちでU-23FC東京所属である久保建英選手がJ3U-23セレッソ大阪戦で初ゴールを決め、Jリーグ最年少ゴール記録を塗り替えました。
なんと年齢はまだ15歳という若さ。
そしてまだ15歳ながら5月20日に開幕するU-20W杯に飛び級で招集が濃厚という天才ですが、なぜスペイン・バルセロナのカンテラ育ちでこれほどの才能を持っていながら久保選手は日本に戻ってきたのでしょうか?
スペインでも順調に評価されていましたし、そのままいけば日本人初のバルセロナトップチームに在籍ということも可能だったはずです。
今回は久保建英選手が日本に戻ってきた理由と、将来的なバルセロナへの復帰の可能性を見ていきたいと思います。
久保建英の帰国理由はバルセロナの未成年選手契約違反
9歳にしてバルセロナのカンテラに入団
久保建英選手は川崎フロンターレのユースチームに所属していましたが、バルセロナが行ったセレクションで優秀な成績を収めバルセロナのトレーニングに参加することになります。
そのトレーニングで久保選手は9歳ながら出色の動きを見せ、メッシやイニエスタなどを育てたバルセロナのカンテラ(下部組織)への入団を許可されます。2011年のことでした。
そして母親と共にバルセロナに移住。頻繁にゴールを決め、地元紙でも「天才」と特集されるなど大活躍でした。
しかし・・・
バルセロナが未成年選手の移籍に関して違法行為
2014年、バルセロナはFIFAの条項で本来禁止されている18歳未満の選手を不当に移籍させたとして2016年の1月まで外からの選手補強禁止、そしてそれ以前に獲得した18歳未満の選手10名を18歳になるまで公式戦出場禁止とする処分を言い渡されました。
その18歳未満の選手10名のリストには久保建英選手も含まれていたのです。
その時点で久保選手は13歳、18歳までは5年掛かります。若く偉大な才能を持った選手が公式戦に出場できない期間としてはあまりにも長すぎる期間です。10代前半の試合経験を積まなければならない時期に5年はあまりにも痛い・・・
その10名の選手は多くがプレー機会を求めて母国に帰ったり、他国にレンタル移籍されるなどしてサッカーを続けることを選択しました。久保選手もどうにか裁定が覆らないかと少し様子を見ていましたがどうやら裁定が覆る様子が見られなかったため、試合の経験を積むために日本に帰国せざるを得なかったのです。
久保建英のバルセロナ復帰の可能性は?今でも練習に参加!
上記のような事情で帰国せざるを得なかった久保建英選手は、現在日本のFC東京の下部チームでプレーしています。トップチーム登録がされればJ1の試合にも出場できるようになり、それはそれで非常に楽しみなのですが・・・
やはり日本人でバルサのカンテラ育ちなんてそうそう現れないと思うので将来的にはバルセロナでプレーしてほしいですよね。
実際、日本に帰国後もバルセロナは久保選手と常に連絡を取り続けているそうで、スペインの現地紙でも久保選手の動向が頻繁に伝えられるなど関係を保っています。
そして2017年の1月にはバルセロナ下部組織の練習に飛び入り参加して高い評価を得るなどいまだに相思相愛の様子。
久保選手自身もバルセロナへの復帰を熱望しているそうです。
こうなると久保選手の移籍が公式に解禁される2019年6月のバルセロナ復帰はかなり現実的でしょう。
2020年には東京オリンピックもあって久保選手が選出される可能性も濃厚なので楽しみです。是非「バルセロナの久保建英」が見たいですね。