巨人の「伝統」選手になりつつある阿部慎之助選手。
現在38歳と若くはないですがプレー、特にバッティングは円熟味を感じさせるほどになっています。キャッチャーからファーストに転向してバッティングに専念できるようになったのも影響しているかもしれません。
そんな阿部慎之助選手ですが、「他人や後輩に厳しい」、「後輩に丸刈りを強要」などという批判も見受けられます。
では実際に阿部慎之助選手はどういった性格の人なのでしょうか?見ていきたいと思います。
阿部慎之助の性格は?後輩に厳しい!試合中に澤村を叩く
試合中に澤村拓一を叩く!
阿部慎之助選手は調子の悪い時には志願して練習を追加するなど自分に厳しい人ですが、その分後輩にもとても厳しい事で有名です。
一番有名なのは澤村拓一を試合中に引っ叩いたエピソードでしょうか?
2012年の日本シリーズ、北海道日本ハムファイターズとの試合中にそれは起こりました。
その日マウンドに上がっていたのは当時2年目の若手だった澤村拓一。一回ツーアウト1、2塁で打席にはあの稲葉篤紀が立つという巨人にとっては大きなピンチでした。
捕手として出場していた阿部選手はランナーをけん制するため、澤村選手に牽制球のサインを送りますが澤村選手はそのサインを見逃してしまいます。
一回にしてすでに2四球を出すなど安定しない立ち上がりを見せ、さらにサインミスまでしてしまった澤村選手に阿部選手がタイムを取って駆け寄ります。すると・・・
阿部選手はキツめの言葉(に見える)を掛け、ポカン!と軽く澤村選手の頭を叩いたのです。試合中に選手が選手を叩くなどプロ野球ではめったに見られない光景で、スタジアムの観客や実況も驚いていました。
しかし阿部選手はもちろん単にムカついたわけではなく「しっかりしろ!」と喝を入れるつもりで叩いたのです。澤村選手とは中央大学の先輩後輩の関係というのもあったかもしれません。
この喝が効いたのか澤村選手はその試合を8回まで無失点に抑える好投を見せました。
2軍選手に苦言!「プロになれたことで満足している」
また若手が多い2軍の選手たちにも苦言を呈しています。阿部選手は試合前や練習前には入念な準備が必要だと考えていて練習の前にも「練習前練習」を行うなど調整に余念がありません。
しかし2軍にいたころ誰も周りにマネする後輩がおらず、悠長にストレッチをしている場合じゃないだろ!と苦言を呈しています。
野心の見えない若手に対して「プロになっただけで満足している。一軍に上がってやろうという気持ちが見えない」とも言っていますね。
説教中にクロワッサンを食べた小林誠司に喝!
現在、阿部慎之助選手が捕手からファーストに移ったことで、正捕手の座を継いだのがイケメンでも知られる小林誠司選手。
阿部選手はこの後継者を育てるのにかなり力が入っていて、そのためしばしば厳しい指導を行っています。
小林選手が説教されている途中に好物のクロワッサンを食べていたことに対し「そんなんではダメ」と苦言を呈し、「あいつは(アドバイスを)何も聞きに来ない」と憤っていました。
しかしそんな厳しい言葉も小林選手の将来を思えばこそ。阿部選手は小林選手をジャイアンツ伝統の正捕手、「後継者」にするつもりなのです。
小林選手もそんな阿部選手の思いを汲み取ったのか2017年のシーズン前には志願して阿部選手の自主トレに同行。阿部選手がマンマークでアドバイスを行いました。その成果か小林選手はWBCでも大活躍しましたね。
小林誠司ら後輩に丸刈りを勧める阿部慎之助
阿部慎之助選手は結構精神論が好きな所があって・・・「丸刈り」や「バリカン」といった言葉が大好き。自身もよく丸刈りにしています。
上述の小林誠司選手とグアムで自主トレを行った際も小林選手に「バリカン持参」を指令。(小林選手が事前に自ら丸刈り)。
他にも澤村拓一選手や宮國椋丞選手らが頭を丸めた際にも阿部選手の言葉がきっかけだったと言われています。これらの選手は別に強制されたわけではなくいずれも「自主的」に丸刈りにしています。
ちなみに後輩に丸刈りを勧める理由は「髪に気を使っている暇があったら野球に集中しろ」という理由だそうですね。
頭を丸めるというのは若干前時代的な考えでそんなに意味があるとは思えないですが、野球に集中しろ、という指導方針には賛成です。
後輩に伝えるべきところはしっかり伝えるという阿部選手は将来の巨人監督候補とも言われているのでこの指導によって後輩たちがどのように変わっていくのか楽しみですね。