非常に攻撃的なサッカースタイルでありながら守備がもろいという弱点を持つ現在のリヴァプールFC。
そのリヴァプール守備陣において一人気を吐いているのがカメルーン代表のジョエル・マティプです。
監督のユルゲン・クロップも非常に気に入っているディフェンダーですね。
今回はそんなマティプのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
ジョエル・マティプのプロフィール
名前ージョエル・ジョブ・マティプ(Joël Job Matip)
国籍ーカメルーン、ドイツ(代表はドイツ)
出身地ーボーフム
生年月日ー1991年8月8日
身長ー193cm
体重ー89kg
ポジションーDF
利き足ー右足
マティプはドイツのボーフム生まれで、ドイツ人とカメルーン人の両親のもとに生まれたハーフプレーヤーです。
ちなみに父も元サッカー選手、兄のマーヴィン・マティプも選手です。(インゴルシュタット所属)。
マティプはサッカーキャリアを地元のボーフムでスタートさせますが、幼い頃から素晴らしい身体能力とサッカーセンスを持っていたため、ユース育成に定評がある同じノルトライン=ヴェストファーレン州にあるFCシャルケに移籍。
その後はシャルケのユースで技術を磨き、2010年にトップチームに昇格しています。
トップチームに昇格してからは安定的に出場機会を確保し、2016年までの7シーズンでシャルケでは公式戦250試合以上に出場しています。
2016年の冬にフリートランスファーでドイツ人監督ユルゲン・クロップが率いるリヴァプールFCに移籍。ポジションを確保しています。
代表ではドイツ代表も選べましたが父のルーツであるカメルーン代表を選択していますね。
・カメルーンとドイツ人のハーフ
・ユースの頃にボーフムからシャルケに移る
・2016年にフリーでリヴァプールに移籍
ジョエル・マティプのプレースタイル
デカくて速く、ジャンプ力がハイレベル
マティプのポジションはセンターバックです。シャルケの頃はサイドバックをやる事もありましたね。
マティプのディフェンダーとしての能力を語る際に最も特徴的なのはその身長の高さと手足の長さです。
身長は193cmと大きく、欧州リーグでも特に大柄な選手が揃うブンデスリーガとプレミアリーグの中でもその身長の大きさは際立っています。
このサイズでしかもアフリカ系らしいジャンプ力を持っているので空中戦では強い対人守備能力を発揮し中途半端な「縦ポンパス」はほとんど通しません。
マティプが来るまでリヴァプールはディフェンスラインに向かってボールを蹴られることが多く、かつ対処も不安定でそこから失点を重ねていましたがマティプが加入してからは高さの面で相手チームに負ける機会はグッと減りましたね。(比較的だけど)
手足も長いため相手のアタッカーが予測していないポイントまで足を深く入れることができ、ボールを絡めとるように奪う技術も高いです。
スピードや俊敏性も備えており対人守備においてマティプはプレミアリーグでもトップクラスの性能を備えていると言っていいでしょう。
魅惑の謎ドリブルも
さらにマティプは攻撃も得意な選手です。基本的にセンターバックでありながらサイドや中盤に顔を出す機会も多く積極的にラインを押し上げていく選択肢が豊富ですね。
普段は守備的なのにドリブルで相手をスルスル交わしてそこからチャンスメイクする事も多く、マティプのドリブルはシャルケの時から「謎ドリブル」と呼ばれ攻撃のアクセントになっていました。
また得点力もそこそこあり、シャルケとリヴァプールではこれまで18ゴールを挙げるなどセンターバックのわりにゴール数は多いです。マティプのゴールはほとんどがセットプレーとヘディングによるもので、持ち前の高さと読みの能力が攻撃にも活きていると言っていいでしょう。
堅実性が身につけばもっと上にいける
マティプの欠点としては少し堅実性に欠けるプレーが度々見られる事でしょうか。上記の通りたまにやる分にはドリブルも効果的でいいアクセントになるのですが、ちょっと頻度が多くて単に不用意なプレーになっていることがあります。他の選手に余裕がないのに無理に足元でパスを繋ごうとして判断を見誤ることもありますね。
ドリブルなどの長所は残しつつもう少しシンプルにプレーできればもっと上のステージに行けると思います。リヴァプールが上位に留まるためにはマティプのディフェンスが非常に重要ですからね。
・高身長と手足の長さが特徴的
・たまに見せるドリブルがアクセントに
・堅実性が増せばもっとやれる