記憶に新しいレスター・シティのプレミアリーグ優勝劇。
その「おとぎ話」の中心にいたのは間違いなくアルジェリア代表のリヤド・マフレズでしょう。
2016ー2017シーズンもリーグ戦は低迷しましたがチャンピオンズリーグではベスト8まで進出したチームの立役者になり、レスターでの役目は終えたと言っていいと思います。
本人もビッグクラブ志向が強く、マフレズは2017年オフに他クラブへ移籍の動きを見せていますね。
アーセナルやチェルシー、バルセロナなど複数のビッグクラブが獲得を検討しているとされ、ステップアップするのは間違いない所。
今回はそんなマフレズのプロフィールや経歴、プレースタイルを見ていきたいと思います。
※2018年7月追記 マンチェスター・シティへの移籍が決定しました。
リヤド・マフレズのプロフィール
マフレズのプロフィール!レスターに来るまでずっと2部
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— Riyad Mahrez (@Mahrez22) 2018年11月27日
名前ーリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)
国籍ーアルジェリア、モロッコ、フランス(代表はアルジェリア)
出身地ーサルセル
生年月日ー1991年2月21日
身長ー179cm
体重ー61kg
ポジションーMF、FW
利き足ー左足
リヤド・マフレズは父親がアルジェリア人、母親がモロッコ人でフランス生まれフランス育ちという環境で育ったため、三重国籍を所有しています。
人生とサッカーキャリアのスタートは移民系の人が多く住むパリの北およそ15kmに位置するサルセルという小さな街。
サルセルでユース時代を少し過ごした後、アマチュアクラブであるカンペールに移籍。18歳になった2010年頃から優秀なユースチームを所有しているフランスリーグ2部のル・アーヴルで活躍を見せます。
その後PSGなどフランスの強豪クラブから多数関心を集めますが、マフレズが新たな挑戦先として選んだのはイングランド。
後に奇跡の優勝劇を演じることになるレスター・シティに移籍を果たします。ちなみにこの時レスターは2部相当であるチャンピオンシップ所属でした。
「おとぎ話」の主役に!代表ではハリルが抜擢
レスターに所属してから2年間は中心ながらそこそこの成績でしたが2015-2016年シーズン、イタリア人監督のクラウディオ・ラニエリが監督に就任すると才能が開花。
17ゴール11アシストという驚異的なスタッツを残してレスターをプレミアリーグ優勝に導きます。
アルジェリア代表には2014年から選ばれており、その年に行われたブラジルワールドカップにも出場しています。
選出当初は完全に無名でしたが、当時監督を務めていたヴァヒド・ハリルホジッチ監督によって抜擢された形です。無名過ぎて当初は批判もあったそうですが結果この活躍なのでハリルの見る目があったということでしょう。
これらの成績から2018-2019シーズンよりマンチェスター・シティでプレーすることが決定しました。
・アルジェリアとモロッコのハーフでフランス育ち
・レスターで驚異的な数字を残す
・代表ではハリルホジッチに抜擢される
リヤド・マフレズのプレースタイルは?
選択肢の豊富さで自分の空間を作れる魔術師マフレズ
マフレズのポジションは主に右のウイングとトップ下です。
左利きで非常にボールコントロール、ドリブル技術に優れているタイプのアタッカー。
ドリブル、パス、シュートと攻撃に関する全てのプレーを高いクオリティで適宜チョイスできるためプレーの選択肢幅が広く、相手のDFに簡単に飛び込ませない自分だけの空間を作りながらボールを前に進める事が可能。
相手のプレーを予測するセンスも高く、選択肢一つ一つで相手の逆を取るようなプレーも得意です。
一人でディフェンスラインを切り裂くセンスはプレミアでもトップクラス。稀有な才能を持った選手と言えるでしょう。
そのボールキープ技術、推進力の高さからレスターではDFがボール奪う→マフレズが持って陣地に駆け上がる→ヴァーディ決めるというカウンターの流れが確立されていましたね。
このマフレズのボール運搬能力がなければレスターはあそこまで勝てなかったでしょう。
球離れは良くない!
欠点としてはその技術故に少しボールを持ちすぎる、球離れが悪いことが多いという点が挙げられます。
カウンターが主体のレスターではマフレズがロストした場合のサポートも戦術に組み込まれていましたし、シンプルにプレーする選手が多数を占める中アクセントになっていて良い時もありましたが・・・チームメイトがパスを出さないマフレズに怒るシーンもまた多く見られました。ビッグクラブでやるならもう少し球離れを良くする必要はあるでしょう。
移籍先はどこになるのでしょうか?
噂ではアーセナル、チェルシー、トッテナム、バルセロナなどが挙げられているそうですが・・・本人はスペインでプレーしたいという気持ちを持っているそうです。バルセロナのシャビも「バルセロナでプレーできる」と太鼓判を押している様子ですね。
いずれにしても素晴らしい攻撃センスを持っている事は間違いないので上記の球離れが改善すればどこの国でもやれると思いますね。
※ 2018-2019よりマンチェスター・シティに移籍。
・パス、ドリブル、シュートがハイクオリティで選択肢が多い
・一人でディフェンスラインを崩せるレアな選手
・球離れはあまり良くない