CL圏内確定のRBライプツィヒが嫌われる理由はレッドブルにある?

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2016-2017シーズン、ドイツ・ブンデスリーガに新たな勢力が生まれました。

そのチームの名前は「RBライプツィヒ」。

1部昇格初年度にも関わらず王者バイエルン・ミュンヘンに次ぐ2位。5月初旬に行われたブンデスリーガ第32節でヘルタ・ベルリンに勝利し、来季チャンピオンズリーグの本戦にストレートインとなる3位以内を確定させました。

ではこのクラブはなぜ昇格初年度にも関わらずここまで成績を残せたのでしょうか?

普通こういうチームはプレミアリーグのレスターのように応援される事が多いですが、ライプツィヒは嫌われ者と言われています。果たしてその理由とは?

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ライプツィヒの強さは戦術とレッドブルの経営力にあり

RBライプツィヒは2009年に当時ドイツリーグ5部(地域リーグ)に所属していたSSVマルクランシュタットというチームの経営ライセンスを誰もが知る世界的飲料メーカー、レッドブルが買収して発足したクラブです。

その豊富な資金力と多くのスポーツをスポンサードしているレッドブルの経営ノウハウの威力は凄まじく、チームのコンセプトに合う有望な若手選手を正確なスカウティングで獲得し、1年ごとにリーグ昇格を繰り返し、2016-2017シーズンからついにブンデスリーガ1部に昇格、CLストレートイン圏内である3位以内を確定させるまでになったのです。

戦術の指揮を執るのはドイツで「教授」と呼ばれているラルフ・ラングニックスポーツディレクターとラルフ・ハッセンヒュッテル監督。

「4-4-2」を変形させた「4-2-2-2」とも言われる戦術を利用し、ボックスを作りながら前線で激しくプレスをかけ、ボールを奪ったら即攻撃に転じるという運動量の多いサッカー戦術を取っていて各選手が戦術を忠実に実行します。これが大当たりした形ですね。

ギニア代表の新鋭、ナビ・ケイタやティモ・ヴェルナーなど若い選手のクオリティも高いです。

ライプツィヒは選手の獲得方針として基本的に「24歳以下」の選手をメインに獲得するという方針を作成しており、チームの平均年齢は20代前半というとても若いチーム。

この若いチームに戦術、クラブとしてのアイデンティティを完璧に浸透させているのだからレッドブルの経営企画、スポーツマネジメント能力は相当なものだと思います。

RBライプツィヒが嫌われる理由は?

ドイツのサッカーファンに嫌われるRBライプツィヒ

そんな快進撃を続けているライプツィヒですが、ドイツの他クラブのサッカーファンからは相当嫌われている様子です。

ブンデスリーガ1部に昇格した時には「悪役が来たぞ」などと言われ、レッドブルのロゴである牛の生首が相手サポーターから投げ込まれたり、チームバスがペンキで汚されるといったような嫌がらせも多数受けています。

ドルトムントのサポーターが「レッドブルの利益になるから嫌」といってアウェーでの応援をボイコットしたこともあります。

同じように下位から這い上がったプレミアリーグのレスター・シティの快進撃の時には他のクラブからも応援の声が多数上がりましたが・・・なぜRBライプツィヒはそんなに嫌われてしまっているのでしょうか?

保守的なドイツのサッカーファン

ドイツのサッカーファンはイングランドなどの国と比べて割と保守的なサッカー文化を持っています。

「おらが村」のクラブをサポーターとクラブ側が一体になって文化を形成しているとでも言いましょうか。

なので豊富な資金力にモノを言わせてチームを強化するようなやり方は「金満」と称され、軽蔑の対象となってしまう事が多いのです。

そういった「金満」チームに対する嫌悪感というのはどこの国、またどのスポーツでも一定数存在する文化だと言えますが、ドイツサッカー界では特にそれが顕著だと言えるでしょう。

レッドブルの経営方法に反発か?

またスポンサーであるレッドブルの強引な経営方法も嫌われる要因の一つとなっているようです。

基本的にブンデスリーガのクラブは企業名をクラブ名に入れる事を禁止しています。

ライプツィヒは頭に「RB」の文字が冠されていますよね。ライプツィヒによるとこの「RB」は「RasenBallsport」、日本語で「芝生の上で行う球技」という意味だと主張しています。

でもこれ・・・どう見ても「レッドブル」の事ですよね?

別にルール違反ではないですが、少々強引な気もします。

そしてレッドブルが欧州でもう一つ保有しているクラブとして南野拓実選手も所属するオーストリアのレッドブル・ザルツブルグがあります。レッドブルはこのクラブを買収した時もクラブカラーやエンブレムなどを一気に「レッドブル仕様」の物にしてサポーターから「クラブの文化を尊重していない」と大きな反発を食らっていました。

結果元々のザルツブルグファンは応援をやめ、別のクラブを立ち上げてしまうという結末を迎えてしまったのです。

ヨーロッパサッカーは非常に伝統のある文化なので・・・それを企業の宣伝のために造られた「人工」のクラブには反発が大きいわけですね。

ザルツブルグからの選手引き抜きにも反発が

上記した通り、ザルツブルグとライプツィヒは同じレッドブルというスポンサーを持つ姉妹クラブです。

一応格下であるオーストリアのザルツブルグから2016年にブンデスリーガ、ライプツィヒに移籍した選手はスカッドだけで7人以上にも上り、「ザルツブルグはライプツィヒのファーム(育成場)か?」などと揶揄されています。

ザルツブルグのファンからしたらたまったものではないでしょうし、この選手移籍に関してもレッドブルは少々強引だと感じる人は多いでしょう。

ライプツィヒの来季CL出場はどうなる?

ライプツィヒは2017-2018シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を得たわけですが、実はちょっと問題が起こりそうなのです。

それはオーストリアリーグで首位を走るザルツブルグもチャンピオンズリーグに出場できそうだという事。

UEFAは同一出資者がクラブに30%以上の出資をしている場合、試合結果などが操作されないように2つ以上のクラブは同一大会に出場できないという規定を設けています。

レッドブルの2チームはこれに抵触するのでは?と言われていますね。

しかしレッドブルはザルツブルグの実質的な資本からは徐々に手を引いているらしく、この規約には抵触しないと自信を持っているそうです。

最終的な結果は欧州シーズン終了後に決定されるみたいですがさてどうなるでしょうか。

色々と話題を呼んでいるライプツィヒですが、個人的にはこういった「金満嫌われ者クラブ」が一つくらいあってもいいような気がします。