現在リヴァプールFCにてあのスティーブン・ジェラードからキャプテンマークを引き継いでいるのがイングランド代表のジョーダン・ヘンダーソンです。
クビ寸前からリヴァプールの魂としてチームを象徴するような立場に上り詰めたように非常に精神力が強く、イングランドレジェンドセンターハーフの系譜を継ぐ選手です。
今回はそんなヘンダーソンのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
ジョーダン・ヘンダーソンのプロフィール
名前ージョーダン・ブライアン・ヘンダーソン(Jordan Brian Henderson)
国籍ーイングランド
出身地ーサンダーランド
生年月日ー1990年6月17日
身長ー182cm
体重ー67kg
ポジションーMF
利き足ー右足
愛称は「ヘンド」です。
現在ではリヴァプールのイメージが強いジョーダン・ヘンダーソンですが、出身地はイングランド北東部にある港湾都市サンダーランド。
ユースから地元のサンダーランドでプレーしていたヘンダーソンがトップチームでデビューしたのは2008年のこと。
そのシーズンは経験を積むためコヴェントリーにレンタル移籍させられますが、翌年からサンダーランドに復帰、主力として試合に出場していました。
2011ー2012シーズンからはリヴァプールFCにステップアップ。
最初の頃はプレーの質についていけず、消極的なプレーに終始するなど全く活躍できませんでした。元マンチェスター・ユナイテッドの監督アレックス・ファーガソンに自著で批判されたり、リヴァプール移籍翌年に監督に就任したブレンダン・ロジャースによって「移籍先を探してもいい」と宣告されるなど実質クビのような散々な扱いを受けていたのです。
しかしヘンダーソンは不屈の努力と強い意志でスタメンに上り詰め、2015-2016シーズンからはアメリカに移籍したスティーブン・ジェラードに変わってチームキャプテンを務めています。
イングランド代表ではU-19年代からプレーしており、ブラジルワールドカップにも出場しています。イングランド代表でもヘンダーソンがキャプテンマークを巻くことがありますね。
・サンダーランドで活躍
・リヴァプールに移籍も当初は適応できずクビ寸前
・努力を欠かさず成長して今ではキャプテン
ジョーダン・ヘンダーソンのプレースタイルは?
イングランド的センターハーフの系譜を継ぐ選手
ジョーダン・ヘンダーソンの主なポジションはセンターハーフです。しかしトップ下やアンカーボランチ、サイフドハーフやサイドバックの経験もあるなど複数のポジションをこなせるポリバレントプレーヤーと言えるでしょう。
ヘンダーソンのプレースタイルは一言で表すなら「ボックス・トゥ・ボックス」です。
「ボックス・トゥ・ボックス」とはペナルティエリアを箱に見立て、自陣のボックスから相手のボックスまで90分間(または120分間)走り回ってプレーするスタイルのことですね。
スティーブン・ジェラードやフランク・ランパードなどイングランドのセンターハーフはこの動きをする選手が多いです。
ヘンダーソンもその系譜を継いでいる選手で非常に運動量が多く、常にフォーメーションの穴をカバー、または攻撃時に味方をサポートするために走り回れる選手と言えるでしょう。
守備でも積極的に相手にスライディングをかまして闘志全開でボールを奪い取るようなプレーが得意。リヴァプールの攻撃的なサッカーにおいてヘンダーソンの献身的な守備が貢献している度合いは大きいです。
リヴァプールでチームメイトのアダム・ララーナも走り回れる選手ですが、ヘンダーソンはよりインテンシティ高く走ります。
ララーナのプレースタイルはこちらも参考に→イングランド代表ララーナのプレースタイルは?技術と走力を備えるMF
またミドルシュートも強烈でこれもイングランド的センターハーフの特徴と言えますね。
サイドチェンジとエリアへのランが強烈
ロングパスも非常に優秀です。シンプルな縦パスやラストパスも悪くないですが、ヘンダーソンのパスで特徴的なのは広角に出す「サイドチェンジ」で逆サイドにポジションを取るウイングやサイドバックの動きが適確に見えており、リヴァプールの攻撃はこのヘンダーソンのサイドチェンジが攻撃の起点とアクセントになる事が多いです。
また中盤の真ん中でゲームメイクに関わるだけでなく、味方がボールを奪った時は積極的に相手ペナルティエリア内に突撃していくのもヘンダーソンの魅力の一つです。こういう所はジェラードよりも積極的で、ランパードに近い鋭く直線的なダイナミズムを感じますね。
走りこむタイミングが絶妙ですし、常に味方の枚数を余らせるように飛び出していくので相手チームからしたら厄介でしょう。
下にリヴァプール公式チャンネルによるヘンダーソンのゴール集をシェアします。1位はもちろん例のゴールです。他にもヘンダーソーンのエリア付近での動き、シュートの上手さが分かるゴール集になっています。
常に相手を威嚇、そして味方を鼓舞するように闘志を全面に出してプレーするのでキャプテンシーも高く、怪我で試合に出られないときも監督に頼まれてチームに帯同したこともあるなどリヴァプールにとってなくてはならない選手に成長しましたね。
キャプテンとはいえリヴァプールの中盤は層が厚く、スタメンは保証されていませんがまだ27歳と年齢も若いのでこの先のさらなる成長も期待できるでしょう。
・運動量が豊富なイングランド系センターハーフ
・サイドチェンジやミドルシュートなどロングキックが得意
・相手エリアに侵入する動きも強力