2017シーズン、プレミアリーグで首位を独走するチェルシーFCの原動力であり、将来のバロンドール候補とも言われるベルギー代表エデン・アザール。
2015-2016年の不振が嘘のように躍動しています。
今回はそんなエデン・アザール選手のプレースタイルや性格を見ていきましょう。
エデン・アザールのプロフィールとプレースタイル
エデン・アザールのプロフィール
国籍 ベルギー
出身地 ラ・ルヴィエール
生年月日 1991年1月7日
身長 173cm
体重 74kg
利き足 右足
エデン・アザールはベルギーで生まれ、14歳の時に隣国フランスリーグに所属するリールの下部組織に入団します。ちなみに両親共にサッカー選手で、幼い頃からずっとサッカーボールと共に生活してきたそうです。
ドイツ、ボルシアMGでプレーするトルガン・アザールは2つ下の弟。
2007年に若干16歳ながらトップリーグでプレーし始め、2008年には初ゴール、その後も最優秀若手選手などのタイトルを得ながらリールの躍進に関わります。
そして2012年、イングランドプレミアリーグの強豪チェルシーFCに移籍することとなるのです。
エデン・アザールのプレースタイル
アザールは主に攻撃的なウイングで起用される機会が多いです。そして2016-2017シーズンで力を発揮しているのは10番、「トップ下」のポジションで、ここでも素晴らしい活躍を見せています。
プレーの特徴は何と言っても「ヌルヌル」動くドリブルと加速力。
背は174cmと小柄で足も短めですが、その分ドリブルの重心が低く相手DFからしたら非常に取りにくいでしょう。
タッチは基本的に右足に偏っていますが、ワントラップ目のアイデアにあふれていてボールの置き所が抜群に上手いと感じますね。また前を向くターンも非常に素早いです。
「足が素早く動く」ため相手のDFが足の伸ばしてくる間隙を縫って追いつけないポジションにボールを出して置き去りにするプレーも得意。シュートも正確で、特に左サイドからのカットインシュートはC・ロナウド辺りと比べても遜色はないでしょう。
キープも上手いとは思いますが、どちらかという相手を完全に「外す」ドリブルが上手いのでポゼッションチームよりもスピード重視のカウンターチームの方が活きやすいかなという印象です。
ゲームを作る仕事よりもアタックに専念させてあげたい「10番」タイプですよね。
アザールの性格はシャイ?モウリーニョとの確執は?
アザールは大人しくシャイ
アザールはサッカー選手がよくやる感情を爆発させるような表情はあまりしません。ゴールを決めても、はにかみながらチームメイトと喜んでいるシーンが多いですね。
こちらはベルギーサッカー協会が公式に作成している動画ですが、アザールがベルギー代表の宿舎を紹介しています。
なんかやらされている感がすごいです。笑
チェルシーでも無理やりレポーターやらされたりしてます。
ベルギーサッカー協会は代表の動画をたくさん作っているので気になる方はそちらもチェックしてみて下さい。
そして元チェルシーで元ドイツ代表のミヒャエル・バラックはレアル・マドリード行きが噂されるアザールについて「あのエゴの強いレアルで内向的なアザールはやっていけるのかな?」と心配しています。
モウリーニョと確執は?
アザールは2015年の12月までチェルシーの監督をしていたジョゼ・モウリーニョと確執が噂された事があります。
モウリーニョはアザールを「メッシ、C・ロナウドに並ぶ存在」などと褒めたたえていましたが、その期待の表れか「彼はチームのために犠牲になるタイプではない」「準備が出来ていない」などとアザールに公然と厳しく指導していた事でも知られています。
アザールはモウリーニョの指示にしっかり従っているように見えましたが、心の底では多少の反発もあったでしょう。しかしモウリーニョ解任後に、「活躍できなくてすみません」とモウ本人に謝罪メールを送るなど本格的な確執は存在していなかったようです。
状況に合わせてボランチまで下がって守備を求めるモウリーニョの「10番」とアザールのやりたいセカンドトップ的「10番」では戦術的に合わなかっただけだと思いますね。
ボールボーイを蹴って退場も・・・
2013年、アザールは試合中にボールボーイを蹴ったとしてレッドカードを受け退場、3試合の出場停止処分も受けました。選手がボールボーイを蹴るなんて・・・と思いますが、この件はアザール選手に同情する声もかなり聞かれましたね。
2013年FAカップのアウェー戦スウォンジーとの試合中にボールボーイがボールを抱え込み、取りに来たチェルシーの選手に中々渡そうとしなかったのです。負けていたチェルシーにしてみたら急がないといけない展開。そこでアザールが、ボールボーイの抱え込むボールを狙って足を出します。これがボールボーイの脇腹に当たってしまい、暴力行為とみなされたわけですね。
この行動に批判の集まったアザールですが、後にこのボールボーイがスウォンジーの役員の息子で試合前にSNSで「遅延予告」をしていたことなどから「このボールボーイも悪い」となっています。
そしてアザールは試合後少年に謝罪し、この問題は終わりました。
暴力行為によるレッドカードは妥当だと思いますが、さすがにアザールには同情を禁じ得ません。
少なくともアザールの性格が悪いと断言するには値しない出来事だったと言えるでしょう。
レアルが狙っているとも言われるアザールですが、さてどこに行くでしょうか?メンタル面も考慮して所属チームを決めて欲しいですね。