2016年に引き続き好調を維持している広島東洋カープ。
「タナキクマル」、鈴木誠也、新井貴浩など元々強力な打線を有していますが2017年、そこにさらなる強力な打者が加わりました。
その選手はドミニカ共和国出身のサビエル・バティスタ選手。
登録されたのが6月にも関わらず6月上旬ですでに4本塁打を打っている広島の新たなスター・バティスタのプロフィールやバッティングの秘訣を見ていきたいと思います。
サビエル・バティスタのプロフィールと経歴
育てたのはカープ?
名前ーサビエル・アレクサンダー・バティスタ(Xavier Alexander Batista)
国籍ードミニカ共和国
生年月日ー1992年1月18日
身長ー189cm
体重ー115kg
ポジションー 一塁手、外野手
スタイルー右投げ右打ち
バティスタは元々シカゴ・カブスのマイナーリーグチームでプレーしていた選手です。
アメリカでは芽が出なかったことから母国ドミニカに帰国。
そして広島東洋カープが日本の球団としては初めてドミニカに設立していた有望外国人を育成するための野球学校「カープアカデミー」に入団することになりました。
このカープアカデミーはなかなか有力な選手を育成することでアメリカ大陸でもそこそこ有名、ニューヨーク・ヤンキースなどで活躍し、日米2000本安打を達成したアルフォンソ・ソリアーノらメジャーリーガーを何人も輩出している優秀なアカデミーなのです。
そこでの才能を広島のスカウトに発見されたバティスタは2015年に同じくカープアカデミー出身のアレハンドロ・メヒアと共に来日してカープの練習に参加。2016年には育成選手として広島と正式契約に至りました。
2016年には2軍で経験を積み、2017年には5月末までに14本塁打を打つなど目覚ましい成長を見せて6月に1軍に昇格。
昇格早々代打で2試合連続本塁打、6月7日の日本ハム戦では1試合2本塁打を放つなどカープの新たなスターとして才能を発揮しつつあります。
契約は6年という長期契約。選手育成に定評のある広島がいかに期待しているかが分かりますよね。
・ドミニカにある「カープアカデミー」の出身
・育成に定評のある広島が6年の長期契約を結ぶ
サビエル・バティスタの凄さは?
NPBトップクラスのスイングスピードと技術
本塁打量産の気配も見せているバティスタですが、その秘訣はどこにあるのでしょうか。
まず特徴として挙げられるのはNPB全選手中でもトップクラスと言える異常に速いスイングスピードでしょう。手足が長いのでまるで物干し竿を高速で振り回しているように見えます。当然バットに当たった打球はフェンスを軽々超えていきますね。
しかも凄いのは日本ハム戦で見せたように低めの球に右肩を入れて拾うような打ち方でホームランを打っていること。あんな打ち方で広くてフェンスの高い札幌ドーム中段に叩き込むのは絶対的なパワーと「運ぶ技術」がなければできない芸当です。
まだ打席数が少ないので何とも言えませんが選球眼も現状悪くなく、特に落ちるボールの見極めがしっかりできているように感じますね。もちろん甘く入った変化球は見逃しません。
こちらは6月7日日本ハム戦のパ・リーグ公式のハイライト動画。0:34秒~、1:44秒~にホームラン。
守備はちょっと・・・改善の余地あり
課題としては守備が挙げられますね。一応外野と一塁を守ることができますが・・・守備は現状ちょっと計算できないような・・・ポジションニングもおかしいことがあるのでこれは解決すべき問題と言えますね。
あとは研究されたときに対応できるかどうか。今のところ甘く入った球を見逃さずに長打にしていますが、インハイに球威のあるボールを投げられた時にどんなバッティングを見せるかですね。インコースは少し窮屈そうにバットを振っていますので。
ただ本人は至って真面目な性格で、コーチのアドバイスなどもよく聞くタイプの選手だそうですからたとえ問題にぶつかっても簡単に修正してくるタイプの可能性が高いですね。
広島は外国人が多いので枠の問題もありますが、バティスタがこのままの活躍を続けるのであればシーズン終了まで外国人枠には入り続けられるでしょう。まだ25歳と若く、数年後にはホームラン王も狙える逸材だと感じました。
・スイングスピードがNPBでもトップクラス
・パワータイプだけど選球眼もいい
・守備はかなり不安