2017年WBCの準決勝、日本は惜しくもアメリカの前に敗退してしまいましたが、アメリカの監督や野球メディアがとある日本の選手を名指しで褒めました。
それは読売ジャイアンツに所属する菅野智之選手。アメリカ戦では先発して6回を3安打1失点に抑えました。
侍ジャパンでも巨人でも完全にエースとして君臨している菅野智之選手ですが、ネット上では「嫌い」という意見が見られることもあります。
菅野智之選手はなぜそんなことを言われることが多いのでしょうか?実際の性格はどうなんでしょうか?
菅野智之は本当に嫌われているのか?だとしたら理由は?
原辰徳の甥であるという恵まれた環境
菅野智之選手は巨人の名選手で名監督でもある原辰徳さんの甥であることが有名です。
そして神奈川県の強豪東海大相模高校で監督を務めていた原貢さんは祖父。
菅野選手自身も東海大相模高校なので、その持って生まれた環境に「恵まれている」と嫉妬する人が出てくるのは仕方ないかも・・・
ドラフトで日本ハム入団を拒否、そのときの親族の対応が・・・
菅野選手が東海大学の卒業を控えドラフトにかけられたのは2011年のことです。
上記のような強い縁がったあったため、当時原辰徳さんが監督を務める巨人入りがほぼ既定路線であるかのような報道がされていました。巨人は早くから指名を発表していたため競合球団が手を引き単独指名が濃厚であると・・・
しかしドラフト会議当日、実際の指名では巨人だけではなく今まで獲得の意思を一切示してこなかった北海道日本ハムファイターズも手を挙げます。
そしてくじの結果、菅野選手との交渉権は日本ハムが得ることになるのです。
その年に伯父のいる巨人へ入団することは叶わなかったわけですが菅野選手自身は「じっくり決めたい」と慎重な構えで特に誰かの反感を買うような発言はしていません。
反感を買ったのは菅野選手の周囲の反応。祖父の貢氏が「日本ハムはあいさつがなかった。人権蹂躙」、巨人の球団会長渡辺恒雄氏が「独占禁止法による憲法違反」などとそんなルールはないのに大きな言葉を使って傲慢な態度を取ったのが菅野選手の印象にも影響を与えてることは否めないでしょう。
本人は全く悪くないんですけどね・・・
結果、菅野選手は日本ハムへは入団せず、浪人してまで翌年巨人に入団します。
ポーカーフェイスで表情が変わらないから?
菅野選手はプレー中にあまり表情が変わらないポーカーフェイスであることが知られています。まだ若いわりにあまり可愛げが見られないし、打てないし・・・ということで他球団(特にセ・リーグ)のファンから良く思われていないのかも?
菅野選手のtwitterを見れば絵文字なども頻繁に使う普通の明るい好青年なんですけね。プレー中の印象のみで決めるのは良くないでしょう。
打線の援護がないから?
菅野選手が投げるときは打線の援護がない時が多く、せっかく失点を抑えても負け投手になってしまうことが多いです。
あの人気野球ゲーム「パワプロ」でもステータスに「負け運」がついてしまうほど・・・
あまりにも打線の援護がないので「味方から嫌われてるんじゃないのか?」と言われてしまっているという状況です。
しかしこれは現実的ではないでしょう。プロの選手が「嫌いだから」という理由で意図的に打たないなんて昔ならいざ知らず現代ではほとんど考えられません。
本当にたまたま菅野選手が投げるときに効果的な打撃ができていないだけだと思います。
菅野智之は別に嫌われていない、真面目な性格
今回、応援してくださったファンの皆さん、現地まで足を運んでくださったファンの皆さん本当に熱い声援ありがとうございました。
皆さんの応援が本当に力になりました!
最高のチームメイト、最高の野球ファンの皆さんの声援の中でのプレー、経験は財産になりました。 pic.twitter.com/efotabtWtx— 菅野智之 (@sugatomo18) 2017年3月22日
まとめると菅野自身の性格が問題で嫌わているということはないと思います。
ピッチングは強気ですが普段は真面目で大人しいですし、先輩後輩とも仲がよく真剣に野球に取り組んでいます。ネットで言われているような「嫌われてる」という空気は正しくないと思いますね。
唯一菅野選手の印象に悪影響を与えてるとしたらドラフト時における周囲の強硬な態度くらいでしょうか。しかしそれにしても本人は全く悪くありません。