この3月末は世界中で2018年ロシアW杯に向けた予選が開催されています。
日本はUAEとタイに快勝し、順調に歩みを進めていると言っていいでしょう。
しかしヨーロッパではクリスティアーノ・ロナウドを擁するポルトガルがスウェーデンに負け、オランダがブルガリアに負けて監督が解任されるなど波乱も起こっています。
そしてピンチなのがリオネル・メッシ、アンヘル・ディマリア、セルヒオ・アグエロなどを擁するアルゼンチン。
なんとそのメッシが審判に暴言を吐き、4試合の出場停止処分を受けてしまいました。これでメッシはしばらくW杯予選には出られません。※5月5日にFIFAが撤回
そしてアルゼンチンはギリギリプレーオフ圏内の5位に転落。
首位を独走するブラジルとは対照的なアルゼンチンとメッシの苦戦ぶりを見てみましょう。
メッシが審判に暴言で公式戦4試合出場停止※5月追記
3月23日に行われたロシアW杯南米予選アルゼンチン対チリ戦でアルゼンチンのリオネル・メッシが試合後に副審に対して乱暴な発言をしたとしてW杯予選4試合の出場停止と日本円で112万円ほどの罰金処分(※5月5日、FIFAが処分を撤回)を下されてしまいました。
この試合はメッシのPKで勝ったものの、試合後にメッシの暴言についての協議が行われ28日に上記の処分が言い渡されました。
しかも処分が言い渡された日はW杯予選アウェーのボリビア戦の当日。突然世界ナンバー1の選手を失ってしまったアルゼンチンは2-0でボリビアに敗北してしまいます。
ボリビアのホームは標高3,500メートルを超える高地にあり、適応が難しい面も確かにありますが現実に負けてしまったアルゼンチンはこれでロシアW杯南米予選で6位と勝ち点差2の5位に転落。南米予選は4位までがストレートインで5位はプレーオフです。6位だと出場できません。
アルゼンチンはメッシがいないと勝率が・・・
アルゼンチンにはメッシ以外にもアグエロ、ディマリア、イグアイン、マスチェラーノ、オタメンディなどそうそうたる顔ぶれを備えていますがメッシがいないと勝率が非常に悪いのです。
69% – El porcentaje de victorias de @Argentina en estas Clasificatorias disminuye un 69% sin la presencia de Lionel Messi. Sanción. pic.twitter.com/nqd8aCaBht
— OptaJavier (@OptaJavier) 2017年3月28日
こちらはアルゼンチン代表のデータを取っている方のツイート。
上記ツイートの「porcentaje de victorias」という欄が勝率で、conというのは「あり」、sinというのは「なし」という意味です。
つまりメッシがいるときは勝率が83.3%、いないときは14.3%に落ち込むということですね。平均ゴールも2.5から1.0にまで落ちこんでいます。
メッシがいないとピンチだと言っていいでしょう。
メッシはこの後3試合W杯予選には出られません。アルゼンチン代表は8月にウルグアイと、9月にベネズエラ、ペルーとW杯予選を戦います。ベネズエラやペルーはまだしもルイス・スアレスがいるウルグアイ相手だとメッシの不在は非常に大きいと思いますがさてアルゼンチン代表はどうなるでしょうか。
処分がこのままだとメッシの公式戦復帰は10月になってしまいます。(親善試合には出られます)
まさかロシアW杯に出られないなんてことはないと思いますが・・・
4試合出場停止は長くない?※5月5日追記
暴言で4試合も出場停止というのは珍しいと思います。1、2試合でしたら結構暴言による出場停止は多いのですが・・・メッシはよほど汚い言葉を使ったのでしょうか?
暴言、暴力行為による出場停止処分は当然下されるべきですがちょっと処分が重すぎる気がしないでもないです。なんでも審判団はわざわざビデオ判定まで行って処分を決めたとか・・・
うーん。メッシが何を言ったか気になります。審判団には是非公表して欲しいですね。
状況によっては異議申し立てで処分が軽減される可能性もあるので情報は追っていきたいと思っています。
※5月5日追記、FIFAがメッシへの出場停止処分と罰金を撤回しました。