若干20歳ながらサガン鳥栖の攻撃を引っ張っている鎌田大地選手。
Jリーグデビュー年からコンスタントに活躍を続けており、ドイツブンデスリーガのフランクフルトが調査するなど海外からも注目を集めている期待の大型選手です。
※2017年7月追記フランクフルトに移籍が決定
サガン鳥栖のイメージが強い鎌田選手ですが、実は中学生の頃はガンバ大阪所属。しかしユースには昇格できず、高校サッカーに身を投じました。
今回はそんな鎌田選手のプレースタイルをプロフィールや経歴と共に見ていきたいと思います。
鎌田大地のプロフィール
名前ー鎌田大地(かまだ だいち)
出身地ー愛媛県
生年月日ー1996年8月5日
身長ー180cm
体重ー72kg
ポジションーMF、FW
利き足ー右足
鎌田大地選手は愛媛県の出身ですが、中学生に上がるときにJリーグでもトップクラスに優秀で、関西の有望株がたくさん集まるガンバ大阪の下部組織に入団します。
ただガンバのユースは競争が激しく、あの本田圭佑選手ですら昇格できなかったほど常にレベルが高いチームです。
鎌田選手も怪我などの影響により、ガンバのユースチームには昇格できず京都にあるスポーツ名門校・東山高校に進学してサッカーを続けることになりました。
東山高校ではJリーグのユースチームも多数出場するプリンスリーグで得点を量産し、複数のJリーグチームからスカウトを受けます。
その中で鎌田選手が選んだのはサガン鳥栖。
初年度からリーグ戦21試合に出場するなど信頼を得てその後もコンスタントに試合出場を続けています。
残念ながらリオデジャネイロオリンピックメンバーには選ばれませんでしたが、Uー23日本代表に選ばれた経験もあります。
本人も元々海外志向が強く、ブンデスリーガのフランクフルトが興味を示すなど近い将来の海外移籍も期待されている選手です。
・ガンバ大阪のユースには昇格できず
・東山高校時代にJリーグ複数のクラブから興味
・本人も海外志向が強いので移籍はあり得る
鎌田大地のプレースタイルは?
視野が広くてラストパスセンスが高い
鎌田大地選手のポジションは基本的に2列目のミッドフィルダー。
トップ下やシャドーがメインですが、4-4-2の時にはサイドハーフをやったりするなど攻撃的な中盤であればどのポジションもこなせます。高校時代がそうであったようにフォワードも可能。
特徴的なのはピッチを広角に捉えられる「視野の広さ」と「パスセンス」です。
ボールを持ちながら非常に冷静に周囲を眺められる事ができる選手で、試合を決める決定的なラストパスが持ち味の選手ですね。
明らかに逆サイドが見えないような状況でも一瞬で選手の配置を感じ取り、サイドチェンジやDFの隙間を抜けるスルーパスを送れます。鳥栖は鎌田選手のこういったバイタルエリアで広角にパスを振り分けられる才能にずいぶん助けられているでしょう。
わずか20歳ながらこの視野の広さとパスセンスは「天才」と言っても言い過ぎではないと思います。
ドリブルに関してはスピードはまあまあくらい。ですが180cmと身長が高くて懐が深く、タッチも細かいので相手DFの足が届きにくい所にボールを置き続けながらボールをキープ、前に運ぶドリブルが得意です。
上記したように一番のストロングポイントは視野とラストパスですが、年々ゴールへの意識が強くなっているようにも見えるのでゴールスコアラーとしての成長にも期待ですね。
現時点での欠点は?
もし話に出ているように海外、ドイツでプレーするなら欠点はやはり守備時のインテンシティでしょうか。
鎌田選手はよく走り回っているし、ドリブル時のボディバランスはかなりのものを持っていますが、守備時のインテンシティはまだまだ足りないように見えます。
ドルトムントの香川真司選手もあまり守備時のインテンシティは高くない選手ですが、あれはボールが良く回る強豪のドルトムントだからそこまで問題にはなっていません。
しかし中位から下位のクラブでプレーするなら守備でガツンと当たってボールを奪えないと中盤では難しいと思います。圧倒的な攻撃センスを持ちながら下位クラブ特有の守備文化についていけず、出場機会を得られていない宇佐美貴史選手を参考にするべきでしょう。
ただ鎌田選手の場合は潜在的なボディバランス能力は高いと思うので、いざそういう状況に放り込まれたら守備でも成長はしてくれると考えます。
いずれにしても鳥栖ではこれ以上の伸びしろは考えにくいというのもあるので海外からのオファーがあるならば早めに移籍した方がいいと思いますね。
・ピッチを広角に捉える視野とラストパスが魅力
・近年ゴールへの意識も強くなってる
・守備時のインテンシティが課題