昨年の11月、日本ハムファイターズと読売ジャイアンツの間で大きいトレードがありました。
日本ハムはパリーグMVP経験もある吉川光夫選手と石川慎吾選手、巨人は大田泰示選手と公文克彦選手をそれぞれトレードに出して成立しました。
MVP経験もある吉川投手と1軍であまり活躍できていない太田選手、公文選手のトレードは日本ハム側が不利じゃないかと言われましたが実際開幕前の3月現在はどうでしょうか?
それが日本ハムの公文投手が結構いいピッチングをしています。公文投手の特徴を踏まえながら見ていきましょう。
公文克彦について
公文克彦投手は1992年生まれの左投げ、左打ちの中継ぎ投手です。高知高校で甲子園に出場した後に大阪ガスで社会人野球に挑み、2012年のドラフトで読売ジャイアンツに4位指名されてプロ野球の世界に入ります。
しかし巨人では怪我などもあってあまり一軍に定着することはありませんでした。
公文克彦の特徴と日本ハムの左リリーフ不足
公文克彦のピッチング
最大の特徴は変則的なフォームとサイドスローから繰り出されるストレートとスライダー。
球速は一応152kmがマックスですが、大体140kmくらいで投げることが多いです。
ボールをリリースする際の手が非常に見えにくいため、左打者のみならず右打者でも非常に打ちにくいでしょう。
クロスファイアが怖い
サイドから突然手が現れたかのようなフォームなのでベースを横切るように端から端、左打者なら逃げるボール、右打者なら自分に向かってくるボール、いわゆる「クロスファイア」という投球が非常に脅威になる選手だと言えます。
ストレートは極端に速いわけではないですが球威があって、フォームが独特なので球速表示よりずっと打者は速く感じるでしょうね。
日本ハムの左リリーフ事情
日本ハムファイターズ不動の左リリーフと言えばWBC侍ジャパンにも選ばれている宮西尚生選手、石井裕也選手がいますが石井選手は怪我をしていますし今日本ハムは左のリリーフが足りてない状況です。
そんな中、左打者に対してかなり有効だと思われる公文投手の加入は非常に嬉しいですね。ほんとに左リリーフ足りてないんです!
年齢も2017年3月現在で25歳と若く、育てる時間もあります。同じ左投げサイドスローの先輩、宮西投手がいるのも公文投手にとっては大きいでしょう。
オープン戦で上々の成績を収めた公文克彦
公文克彦投手は2017年のこれまでのオープン戦で9試合に登板して8回を投げ、安打3自責点1という好成績を収めています。
吉井コーチも絶賛しているようですね。
少しずつフォームも作り直しているそうで・・・今シーズンかなり期待できそうですね。