2017シーズン、東北楽天ゴールデンイーグルスの強さをけん引している外国人選手達。
「恐怖の2番」カルロス・ペゲーロやパワーあふれる4番ジェフェット・アマダーなど楽天が今季大量得点で勝つことが多い理由の一つとなっています。
そしてもう一人、今や楽天にとって欠かせない選手となっているのがアメリカ人でニューヨーク・ヤンキースにも在籍経験のあるゼラス・ウィーラー選手です。
今回はそのプレーもさることながら明るい性格でチームのムードメーカーの役割も担っているウィーラー選手のプロフィールやエピソードを見ていきたいと思います。
楽天ゼラス・ウィーラーのプロフィール
名前ーゼローズ・ラマー・ウィーラー(Zelous Wheeler)
国籍ーアメリカ合衆国
出身地ーチルダーバーグ
生年月日ー1987年1月16日
身長ー178cm
体重ー100kg
ポジションー三塁手、外野手
スタイルー右投げ右打ち
ウィーラーはアラバマ州のチルダーバーグという街に生まれ、地元のコミュニティ・カレッジを経て2007年のドラフトでミルウォーキー・ブルワーズに指名を受けてプロ入りしています。
ただメジャー契約はほとんど勝ち取れずマイナーカテゴリーを転々とする生活が続きます。
その後2012年にボルチモア・オリオールズに移籍しますがここでもそのほとんどがマイナーリーグでのプレイとなっていました。
しかしそんな状況でも腐らずに少しづつ結果を出し始めたウィーラーに2013年、超人気球団であるニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約。2014年にはメジャー契約の選手しか参加できない開幕前のキャンプに参加できるというビッグチャンスが舞い込みます。
ここで結果を出したウィーラーは開幕こそマイナーで迎える事になりましたが7月には見事メジャー契約を勝ち取り、ホームランも打っています。
2015年シーズンからは日本の楽天ゴールデンイーグルズでプレーしていますが、この獲得の決め手となったのは元楽天で現ヤンキースの同僚田中将大選手が投げていた試合でソロホームランを打った事が楽天関係者の目に留まったから、だそうです。
ゼラス・ウィーラーのエピソード!貴重なムードメーカー
すっかり日本に馴染むウィーラー
メジャーリーグから来た選手というと正直かなり愛想の悪い選手も少なくありません。
結果を残していれば問題はないと思いますが、そういった姿勢がチームの雰囲気に悪い影響を与える事もあります。
しかしこのウィーラー選手はとっても明るい性格で、かつ来日3年目にして完璧に日本に馴染んでいる選手です。
トイ・ストーリーに出てくる「ポテトヘッド」というキャラクターによく似ていて愛嬌があり、悔しい時や嬉しい時に素直に感情を表に出すのでチームメイトやファンから非常に好かれています。
また「ハクション大魔王」にも似ていると言われ、ベンチにはゲン担ぎとしてハクション大魔王の絵が貼ってあります。
また「大化の改新」や徳川将軍の名前を覚えるなど歴史もチーム関係者に仕込まれていますし、チームの中で「誰が先輩か?」と気にするなど本来アメリカではポピュラーでない人間関係にも積極的に溶け込もうとしている様子。
すでにチームにはムードメーカーとして欠かせない存在になっていると言えるでしょう。
ヨドバシカメラ好き?
ウィーラーはカシオが生産している時計「G-SHOCK」シリーズのファンで時計や電化製品を購入するためよく仙台駅の東口にあるヨドバシカメラに出没するそうです。
そのヨドバシカメラには英語が話せる店員がいて、ウィーラーがよく来店するためウィーラー担当のような感じになっているらしいですね。笑
ちなみに同僚と一緒に行った時は会計をまとめてその担当の人(たぶん)に「俺のポイントでつけて」と目配せし、購入分を全て自分のポイントにしているそうです。
将来はラーメン屋をやりたいと漏らす
また日本食にもわりと適応していて、牛タンやラーメンなどがお好きの様子。
仙台名物「萩の月」も大好きらしく差し入れがあったときはいつもキープしているのだとか。
将来は「ラーメンと唐揚げとカレーを出す店をやりたい」と言うなど食事面でもそれなりに適応しているようです。
やっぱり日本ハムのレアードしかり、ファンに愛される選手と言うのは往々にして明るく文化的な許容量が大きい人なのかな?と感じますね。
もう一人のパリーグ優良外国人、日本ハムレアードについてはこちらも参考に→日ハムレアードの寿司ポーズのきっかけは?性格が明るい!
ウィーラーのプレーは器用かつ全力というスタイル
ウィーラーは身長こそ178cmとプロ野球選手の中では標準くらいですが、体重が100kg近くあり体格はかなり大柄な選手です。
メジャーからやってくるプレーヤーらしくそのパワーは相当なもの。2016年は27本の本塁打を放っています。チャンスにも強いですね。
しかし打撃だけの選手ではなくウィーラーは守備も悪くないタイプの選手で、その大柄な体格に似合わずサード、レフト、ライト、マイナーリーグ時代にはショートやセカンドも守っている「ユーティリティプレーヤー」なのです。おそらくファーストでも全く問題ないでしょう。意外と器用なタイプなのです。
そしてプレーは常に全力。間に合わなさそうなボールでも一生懸命追いかけて捕球しようとします。外国人選手の中でもこれだけ全力で走り回るタイプは非常に珍しく、これも楽天というチームのムードを作るのに一役買っていると思いますね。
この動画でもウィーラー選手のプレーでベンチのムードが高まっているのが伝わってきます。
そのプレーはいつも楽しそうで・・・チームが重苦しいムードになっている時にこういう選手がいるというのは本当に大きなことだと感じます。
できれば日本球界に長くいて欲しい選手の一人ですね~。