完全試合とノーヒットノーランの違い。延長と継投の場合はどうなる?

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野球実況などで無失点が続くと野球ファンがネットやSNSでソワソワしだしますよね。

「〇回まで完全試合」「ここまでノーヒットだ・・・」と。

野球にあまり詳しくない方の中には「ノーヒットノーラン」、「完全試合」というものは言葉は聞いたことがあるがどういったものなのか分からないという人もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は完全試合とノーヒットノーランの凄さとその違いを見ていきたいと思います。

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ノーヒットノーランと完全試合とは?達成した時点で大記録

ノーヒットノーランとは

「完封」とは単純に相手を0得点に抑えて勝利することですが、ノーヒットノーランは投手が相手チームに「安打(ノーヒット)と得点(ノーラン)」を許さずに勝利することです。メジャーリーグだと頭文字を取って「ノー・ノー」と呼ばれたりしています。

安打と得点を許さなければいいので、四球や味方のエラー、振り逃げなどによる出塁はノーヒットノーランの達成に影響しません。あくまでヒットを打たれたらダメということですね。

ヒット数をゼロに抑えるというのは言うまでもなく非常に難しいミッションで、平均的には数年に一度しか達成できる人が現れません。2010年代に入ってからは前田健太選手、杉内俊哉選手、西勇輝選手、山井大介選手、岸孝之選手の5人しか達成できていない難しい記録です。

メジャーリーグも含めると野茂英雄投手がなんと2回、岩隈久志選手が1回達成しています。

完全試合とは

完全試合は「パーフェクトゲーム」と呼ばれ、上記ノー・ノーよりもはるかに難易度が高いです。

四球、エラー、振り逃げによる出塁が一つでもあった場合は達成とは認められません。つまり投手が完璧なピッチングをするのはもちろんのこと味方の守備陣にも一つもミスは許されないということです。

1950年の藤本英雄選手から始まり1994年の槙原寛己選手まで長いプロ野球の歴史でも達成したのはたった12人だけ。惜しいシーンは何度もありましたがもう20年以上完全試合達成者は現れていません。

メジャーリーグでは2013年にダルビッシュ有選手が9回2アウトという本当に惜しい所までいきましたが最後の一人にヒットを打たれ大記録達成ならず。

9回を無四球で投げるだけでも相当な難易度なのにさらに打たれず味方のエラーも許されないとなれば多少の運も必要になってくるでしょうね。

ノーヒットノーランや完全試合は延長になるとどうなる?継投は?

延長に入っても権利はあるが・・・

ノー・ノーも完全試合も延長に入ったとしても権利は引き続きありますが、引き分けではダメで勝ち投手でなければなりません。

元西武ライオンズの西口文也選手や現中日ドラゴンズの八木智哉選手など9回まで無安打にも関わらず味方が点を取れず延長に入って権利を失ってしまった選手も珍しくありません。

9回でも難しいのだからそれが増えると余計難しくなるのは当然ですよね。延長回も含んで一人のピッチャーが無安打記録を達成したのは1973年の江夏豊さんのみ。しかも打てない自チームに業を煮やして自分で延長11回にサヨナラホームランを打つというおまけつき。

継投をすると?

では先発ピッチャーが交代した場合の無安打記録はどうなるのでしょうか?

9回を投げていない状況では残念ながら現在のルールでは「参考記録」にとどまり、正式なノーヒットノーランや完全試合とは認められません。

ノーヒットノーランや完全試合はNPBだと個人の記録として扱われるため、公式記録に残るには「9回以上」一人で投げぬく必要があります。

継投も含むと近代日本プロ野球公式試合で、ノー・ノーは2006年の日本ハムファイターズ(八木、武田久、MICHEAL)、完全試合は2007年日本シリーズの中日ドラゴンズ(山井、岩瀬)が参考記録ながら無安打を達成しています。

無安打で5回を終えるとザワザワ・・・

ノーヒットノーランや完全試合は本当に難しい大記録です。よってルールを知っている野球ファンは無安打が続くと徐々にザワザワしてきます。笑

大体5回まで無安打だと「あるかも?」と思いますし無安打で7、8回に突入すると他チームのファンまでも見に来るほど歴史的記録への期待感と緊張感が充満してきます。あの緊張感は中々味わえないものなので、応援しているチームの先発投手が5回を過ぎても無安打に抑えていた場合は少し気にしてみるといいかも?

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