現在フランスリーグASモナコに所属する新星キリアン・ムバッペは今最もビッグクラブが注目する素材だと言えるでしょう。
モナコでティエリ・アンリの持つ最年少ゴール記録を塗り替え、チャンピオンズリーグではあのカリム・ベンゼマに次ぐフランス人史上2位の若さでゴールを決めるなど将来が本当に楽しみな選手です。18歳ながらすでにフランスA代表にも召集されています。
今回はそのフランス代表の新星キリアン・ムバッペ選手のプレースタイルや性格などを見ていきましょう。
キリアン・ムバッペのプレースタイルとポジション
ムバッペのプロフィール
国籍 フランス、カメルーン
生年月日 1998年12月20日
出身 イル=ド=フランス ボンディ
身長 178cm
体重 73kg
利き足 右足
ムバッペはカメルーン系フランス人の父とフランス人の母の元に生まれるというカメルーンとフランス両方にルーツを持つ選手です。
フランスに生まれたムバッペは、多数の名プレーヤーを生み出したフランス国立のサッカー研究所クレールフォンテーヌで幼き頃を過ごします。
そしてフランスリーグASモナコに所属、16歳でトップリーグの試合にデビューを果たしてティエリ・アンリの持つクラブ最年少出場記録を更新、さらに17歳と26日で初得点。これもアンリの記録を塗り替えるクラブ最年少記録でした。
18歳にしてディディエ・デシャン監督率いるフランスA代表にも召集され、2018年ロシアW杯での活躍も期待が掛かりますね。
プレースタイルとポジション
こちらはモナコ公式twitterによるムバッペ紹介動画。
👏👏 Déjà élu meilleur joueur Rouge et Blanc en février, @KMbappe réalise le doublé en récoltant 78% des voix en mars ! 🔝💪 pic.twitter.com/sc4CNXYqtp
— AS MONACO 🇲🇨 (@AS_Monaco) 2017年3月27日
ムバッペのポジションですが、主に前線2トップの一角か右ウイングで起用されることが多いですね。
身長は178cm、体重は73kg程とまだ体は完成していない印象ですが非常に豊かなスピードを持ち、フィジカル能力と細やかなテクニックでエリアにガンガン侵入するタイプ。
またモナコでプレーした事とその長い手足を使ったしなやかなドリブルから「アンリ2世」と呼ばれることも多いです。
確かにドリブルのときの姿勢や一瞬のスピードなんかはとてもアンリに似ていると言えるでしょう。
まだ10代と若いのであのアンリと単純に比較することはできませんが、より「力が発揮できる」プレーエリアが広いのはムバッペの方だと思いますね。ポストプレー、裏抜け、サイドチェンジなどチームを機能的にゴール前に導くセンスも高いです。
アンリもスピードを生かしたドリブルが上手かった選手ですが、ムバッペはドリブルにシザースを頻繁に混ぜてDFやGKのタイミングを外したりと南米選手のような器用さも持っています。
このことからフィジカル、シュート力一辺倒の純粋なストライカーというよりも万能な近代型フォワードであると思います。基本的にフォワードですが一列下げても機能すると思いますね。
同じフランス代表にはアーセナルに史上最高額で移籍したラカゼットのようにアンリに似たプレースタイルを持つフォワードは最近多いですが、ムバッペはその中でも特に近代的なテクニックに優れている印象です。
ラカゼットのプレースタイルはこちらも参考に→フランス代表ラカゼットのプレースタイルは?アーセナル移籍決定!
ムバッペの性格は謙虚でC・ロナウドが憧れ!
ムバッペはクリスティアーノ・ロナウドのファンであることを公言しており、レアル・マドリードを憧れのチームとしています。ゴールの後に両手を下に広げる「クリロナポーズ」を披露したこともあります。
ムバッペが独自に選んだ歴代ベストイレブンにも、セルヒオ・ラモス、ロベルト・カルロス、ジダン、C・ロナウド、ロナウド(ブラジル)などレアル・マドリードから5人を選出していますね。
そしてそのレアル・マドリード自体もムバッペの獲得にかなり前向きの様子で、獲得金額は140億円を超えるとの報道も。
このようにビッグクラブから常に注目を集めるムバッペですが、本人は調子に乗ることなく非常に謙虚。
レアル移籍を尋ねられても「自分はまだそのレベルにない」、「まだ修行中」、「しっかり他人の話を聞いてから判断したい」と冷静です。
またインタビューでの受け答えもしっかりしているので、この選手ならお金や周囲の欲望に巻き込まれることも少ないでしょう。
2018年ロシアW杯では間違いなく注目される逸材ですので、今後が楽しみです。