昨季プレミア王者レスターが復調!岡崎慎司が鍵?

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昨季プレミア王者レスター不振の原因

今シーズン不調を極めていたレスターに復調の兆しが見られます。

2015-2016シーズン、特に有名な選手もおらず、残留争いが濃厚だったレスター・シティは不利な下馬評をひっくり返してプレミアリーグを優勝。「ミラクル・レスター」、「100年に一度の奇跡」などと評されたのはご存知の方も多いと思います。

しかしプレミア王者として臨んだ今季2016-2017シーズンでは苦戦を強いられてしまいます。原因は戦術が変わってしまったこと。

レスターはプレミアリーグを優勝して得た賞金を元に今季は様々な選手、特に攻撃の選手を何人も獲得しました。それはいいのですがイタリア人監督のクラウディオ・ラニエリは昨季までの堅守速攻、カウンタースタイルに手を加え、どちらかと言うとポゼッション重視のスタイルを採用します。

それに加えて中盤で攻守において重要な役割を果たしていたエンゴロ・カンテ選手がチェルシーに移籍、フォーメーション自体変えなければいけないという状況もありました。

昨季と全く違う戦術に戸惑うレスターの選手たちは一気に不調の波に飲まれていってしまいます。昨季11試合連続ゴールというプレミア新記録を樹立したエースストライカー、ジェイミー・ヴァーディもほとんど点が取れず、守備陣は失点を重ねるばかり。

前年にプレミアリーグを制した王者の姿はどこにも見られません。

プレミア残留すらも不確かなチーム状況に業を煮やしたレスターの首脳陣は2月23日、ついに昨季優勝の立役者ラニエリ監督の解任を決断したのです。

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ラニエリ解任後、復活の兆しを見せるレスター

新監督シェイクスピア就任

功労者ラニエリ監督の解任にはサポーター、クラブOBなどから相次いで批判が集中します。しかしあの状況だとチームの残留目途はまったく立たなかったでしょうから仕方のない決断だったと思いますね。

新しく監督に就任したのはラニエリの下でアシスタントコーチを務めていたイングランド人、クレイグ・シェイクスピア。

勝ち方を思い出したレスター

ラニエリ監督の下で達成した奇跡の優勝と選手のことを良く知るシェイクスピアはまず、迷走していた戦術を昨季に戻します。

昨季の優勝メンバーと違う所はカンテの位置にナイジェリア人のディディが入っただけ。

そして迎えたシェイクスピア監督の初陣は強豪リヴァプール。

試合はまるで生き返ったかのように岡崎とヴァーディが前線からプレスを繰り返し、中盤でボールをカットしてカウンターを仕掛ける、という「ミラクル・レスター」仕様の試合展開で、不振を極めていたヴァーディが2得点と復活、結果3-1でレスターが2017年の初勝利を手にします。

勝ち方を思い出したレスターは続くハル・シティ戦、アウェーでのウェストハム戦と連勝、間にはチャンピオンズリーグでスペインのセビージャを2-0で破り、逆転でクラブ史上初のチャンピオンズリーグベスト8を決めています。

レスター復活の陰に岡崎慎司?

岡崎慎司の献身性

今シーズンは新加入選手が優先して使われていたこともあって中々出場機会に恵まれなかった岡崎選手ですが、選手やサポーターから度々待望論が出されることがありました。

岡崎選手に期待されていたのは得点はもちろんのこと「献身性」です。

昨季のレスターの得点、チャンスパターンは、まず岡崎選手が前線から相手のボールホルダーに猛プレスを仕掛けてパスコースを限定、その限定されたパスコースをカンテやドリンクウォーターが読んでボールを奪い、マフレズが巧みなドリブルで敵陣に持ち込みヴァーディに繋げてゴール、という形が多数見受けられました。

ヴァーディも岡崎選手が走り回って相手選手をひきつけてくれるからスペースが生まれ、持ち味である一瞬のスピードと決定力を生かすことができたのです。

今季のレスターはそういった前線からのパスコース限定の動きもヴァーディを生かすための動きもあまり見られていませんでした。

しかしシェイクスピア監督の判断によって再びスタメンに名を連ねることになった岡崎選手は得点こそ少ないもののその献身性をもって勝利に貢献しています。

サッカーは身の程を知らないと勝てない

フォーワードであるという自覚が強く、もっと得点を狙っていきたいという気持ちも強い岡崎選手にはつらい仕事だと思いますがレスターというビッグクラブほどチーム力の高くないチームが勝つためには必要な仕事ですし、今の動きを続けてチームが好調を維持できれば必ず得点のチャンスも巡ってくるはずです。

サッカーというスポーツは今自分たちにできることとできないことをしっかり把握しないと勝てないスポーツだと思います。自分たちに今できることを再びはっきりと自覚したレスターなら残りのシーズン、昨季のようにジャイアント・キリングを起こすことも可能でしょう。

勝ち点を考えるとリーグで優勝の目はもうありませんがプレミアリーグのチームでは唯一チャンピオンズリーグベスト8に勝ち残っています。対戦相手はバロンドール候補にもなったフランス代表アントワーヌ・グリーズマンを要するスペインの強豪アトレティコ・マドリード。

復活した「ミラクル・レスター」が再び姿を現す可能性も0ではないので楽しみですね。

チャンピオンズリーグ準々決勝レスター・シティ対アトレティコ・マドリードの第一戦は日本時間4月13日(木)3:45分からキックオフ予定!

その前に岡崎選手も選出されている日本代表W杯最終予選、3月23日のUAE戦と28日のタイ戦がありますのでそちらも楽しみ。