バルセロナのユースチームに所属し、次々と年齢制限の枠を飛び越えてプレーするＦＣ東京の久保建英選手。
まだ高校１年生ながら間違いなく日本サッカーの将来を担う存在と言えますが、その魅力はどこにあるのでしょうか？
今回は久保建英選手のプレースタイルや特徴を見ていきたいと思います。
久保建英のプロフィール
名前ー久保建英（くぼたけふさ）
出身地ー神奈川県川崎市
生年月日ー２００１年６月４日
身長ー１７０ｃｍ
体重ー６３ｋｇ
ポジションーＦＷ、ＭＦ
利き足ー左足
久保建英選手はもともと川崎フロンターレのジュニアチームでプレーしていた人です。
２０１１年にバルセロナの下部組織、カンテラの入団テストに合格してバルセロナ入りします。
ジュニアカテゴリーで大活躍するなど将来のバルセロナトップチーム昇格も夢ではない所まで来ていましたが・・・２０１５年久保選手はバルセロナから日本に戻り、ＦＣ東京の下部組織に移籍します。
もちろん能力が低くてクビになったわけではありません。未成年選手の獲得に関してＦＩＦＡがバルセロナに下した罰則上仕方のない事情だったのです。
この顛末については長くなるのでこちらを参考に→久保建英がバルセロナから日本に移籍した理由は？将来は復帰濃厚！
一旦日本に戻ってきた久保選手ですが、上の記事にも書いてあるように２０１７年の１月にはバルセロナユースのキャンプに参加するなど１８歳を超えればバルセロナに復帰する確率が高いです。
そうなると２０２０年東京オリンピックにはバルセロナからの出場となりますね。今から非常に楽しみです。
久保建英のプレースタイル！特徴と現時点での課題は？
久保建英のプレースタイル
久保建英選手のポジションは主に1.５列目のアタッカーでセカンドストライカーやウイング、トップ下がメインポジションになります。
プレースタイルとしては同じ左利きで大先輩であるメッシと比べられ、「メッシ２世」などと言われる事が多いですがメッシほど爆発的なスピードがあるわけではありません（あくまで現状ですが）
個人的にはイニエスタとメッシの良い所をブレンドしたような選手だと思います。
久保建英選手の特徴としては「ボールタッチ」と「インテリジェンス」が挙げられますね。
ボールタッチは非常に細かく、基本が完璧なだけでなく状況によってはアウトサイドを使って通常よりワンテンポ早くボールを目的地に送るなど流れの中での駆け引きも上手いです。少し上の年齢にあたる選手と比べてもかなりレベルの高い方にあると思います。
ドリブルではまだ１５歳という事もあって抜群のスピードがあるわけではないですが、常に相手の行動を読んでスルスルと簡単に相手をかわしていきます。確かにこういった所はメッシなどバルセロナの選手に特徴的な能力を持っていると言えますね。
スルーパスも上手く、スペースを見つけるのも早いタイプですね。
また通常のカテゴリーより２つ上のＵ－２０日本代表というチームでプレーしている久保選手ですがそのチームの中でも飛びぬけている能力が「インテリジェンス」です。
サッカーにおけるインテリジェンスとは判断力だったり数手先を予測する能力だったり思考のスピード、アイデア・パターンの豊富さだったりいろいろ挙げられますが久保選手はこの年代の選手としては判断が異常に速くて適確です。
１５歳くらいであれば「ボールを持ってから考える」というタイプの選手が比較的多いと思いますが、久保選手はボールを持つ前、トラップする前にすでに２手３手先を考えて行動しています。
状況判断の速さと正確さではＡ代表も含めた日本人選手の中でもすでにトップクラスの才能を見せています。なかなか日本人の若手でこのような判断力を見せる選手はほとんど存在しないのでこれはバルセロナの教育の成果と言ってもいいでしょうね。年齢が上の選手に混じって久保選手が起用されるのはこの判断力が最大のポイントになっていると思います。
久保建英、現状の課題は？
Ｕ－２０ワールドカップ日本代表に史上最年少で選ばれた久保選手ですが、現状の課題としてはやはりフィジカル面が挙げられるでしょう。ボディバランスは優れたモノを持っていますが完成された大人のフィジカルで体をぶつかられるとボールをロストしてしまう事も多いです。
スタミナも切れがちで現状上のカテゴリーだとフルパワーで９０分プレーは厳しいと思います。
浮き球の処理ももうちょっと慣れが必要かと思いますね。
しかし年齢的にそういった要素はこれから成長する能力なので現時点で欠点とするにはまだ早いでしょう。
フィジカルが成長すればドリブルスピードもメッシ並みに進化する可能性もあります。
Ｕ－２０ワールドカップカップ韓国大会でも見せているように繊細なボールタッチやプレービジョンの優秀さは明らかに上位カテゴリーでもトップクラスなのでこれからも楽しみですね。