野球で警告試合とはどういう状況か?宣告されるとどうなるの?

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野球で度々起こる選手同士の揉め事。

その原因はデッドボールだったり、ランナーが危険なスライディングを仕掛けたときだったり様々ですが、そういった場合に審判から宣告されるのが「警告試合」です。

よく乱闘の後に審判がマイクで場内に向かって警告試合を宣言していますよね。

ではこの警告試合にはどういった意味と効果があるのでしょうか?また「警告」されているにも関わらずまた同じようなシーンがあったらどうなるのか?

今回は野球における警告試合について見ていきたいと思います。

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野球における警告試合とは?

警告試合になる条件

警告試合は実は公認野球規則に記載されているルールではなく、セ・リーグとパ・リーグの規定によって定められているルール。

宣告される条件は

乱闘、もしくはそれに準ずる行為があった場合

暴力行為はなくても両チームが一触即発の状況になった場合

に審判が判断して宣告することができます。

通常のデッドボールや軽い問題行動でも退場の可能性が

ざっくり言うと「険悪な雰囲気が漂っている状況」で宣告されるルールと言えるでしょう。たとえ危険球があったとしても雰囲気が険悪でなければ警告試合は宣告されません。

審判によって警告試合が宣告されると、その瞬間から後に「報復行為」とみられる行動があった場合、審判は自分の判断で選手または監督、コーチを退場にすることができます。

つまり通常、審判に対する暴力行為や頭付近に投げられた危険球の時くらいしかない退場処分を、頭部付近の危険球だけでなく通常のデッドボールや比較的軽度な挑発などにも適用できるということですね。

あまりにも悪質な行為を行った場合は没収試合もあり得ます。

警告試合の意味、目的は?

警告試合が宣告されたからといって即座に誰かが退場になったりするわけではありません。しかし「次やったら退場、最悪没収試合だぞ」と言っておくことでその後の揉め事を予防する目的があると言えるでしょう。

選手も退場の可能性が増えるとなれば感情を抑えるようになるはずですしね。

ちなみに警告試合→没収試合の流れはここ50年ほどでNPBでは一つも事例がありません。

POINT

・乱闘などで険悪な雰囲気の時に審判が宣告する

・警告試合が宣告されると通常の死球や挑発行為でも退場になる可能性が

・次にこのような事が起きないように宣告

必ずしも警告試合→デッドボール→退場と決まっているわけではない

警告試合に関する処分でよくある間違いとして、「警告試合が宣告された後にデッドボールがあると即退場」という間違いがあります。

しかし即退場はあくまで「報復行為」だと認められた場合のみなので、例え警告試合が宣告された後のデッドボールでもただのピッチングミスで当たってしまった場合は退場処分は喰らいません。

2015年、中日ルナ選手に巨人ポレダ投手がデッドボールを与えて警告試合になり、その後さらに阿部慎之助選手がデッドボールを喰らった事から退場になるのでは?と話題になりましたがこの件は結局報復行為とはみなされず、退場処分や没収試合にはなりませんでした。

巨人の原監督は「警告試合の意味を教えてくれませんか?」と審判の判定に不服のようでしたが報復行為かどうかは審判が判断する事なので仕方ないでしょう。

乱発すると内角攻めがやりにくくなるので程々に

それでは実際に警告試合になってしまった試合の動画を紹介します。西武ライオンズとオリックス・バファローズの試合です。

やはりほとんどの場合デッドボールが原因になる事が多いです。

ただこの警告試合はすこし雰囲気が険悪になったとしても乱発はあまりいい事ではありませんね。

ただのデッドボールでも報復行為とみなされ、退場の可能性がありますから投手からすると内角攻めのリスクが高まり、避けるようになります。その状況はあまり野球の競技性として面白いものではないので審判の管理能力が問われるルールだと言えるでしょう。

POINT

・警告試合→死球でも報復行為でなければ退場にはならない

・2015年警告試合→死球の流れがあったがお咎めなし

・警告試合になると内角攻めがやりづらくなる

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