権田修一が古巣サポーターに号泣謝罪した理由、最後は応援の声も

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4月1日に行われたJリーグ第5節FC東京対サガン鳥栖戦。

試合後にサガン鳥栖の元日本代表GK、元FC東京の権田修一が試合後FC東京のホーム味の素スタジアムで古巣のサポーターの前でひざまずいて号泣、手を合わせて謝罪の言葉を繰り返しました。

権田選手はなぜこんなにも号泣し、崩れ落ちて古巣のサポーターに謝罪していたのでしょうか?

そこには権田選手の移籍の経緯が関係しています。謝罪する場面の動画と共に見てきましょう。

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権田修一移籍騒動の発端、オーバートレーニング症候群

権田選手はジュニアユースのときからFC東京一筋でサッカー人生を歩み、トップチームにも早々定着し日本代表にも選ばれるなど順調に選手として過ごしていました。

しかし2015年のシーズン中に体調不良を訴え、病院で診察を受けたところ下された診断は「オーバートレーニング症候群」という診断でした。

オーバートレーニング症候群とは「アスリートのうつ病」とも言われている病気で、慢性疲労が溜まったまま試合や高負荷のトレーニングを続けていると脳の働きが鈍くなったり、ジョギングすらもできなくなるなど重い症状を発症します。真面目かつ無理をしがちな選手に多いと言われていますね。

結局権田選手はこの病気が原因で2015年シーズンはそれ以降試合に出られず治療に集中することになりますが、長期的に治療が必要な病気のため中々回復の目途が立たず、心配したクラブの関係者は環境を変えてリフレッシュさせるため、2016年の初めに権田選手を海外のクラブチームに移籍する許可を出しました。

そのクラブは日本代表本田圭佑選手がオーナーとして関わるオーストリアのSVホルン。FC東京は病気が治ったらすぐに戻ってこれるように、と完全移籍ではなくレンタル移籍で権田選手をオーストリアに送り出します。

試合には中々出られなかったものの、環境を変えたことによって権田選手の病気は徐々に回復を見せ、普通にサッカーができるようになったのです。

そして2017年はFC東京に戻ってプレーするという報道がされていましたが・・・

権田の不義理にFC東京サポーターが怒り

権田修一サガン鳥栖移籍の経緯

2017年1月にFC東京が権田選手がヨーロッパのクラブチームでプレーするため契約を解除したと発表しました。

戻ってきて欲しいと思っていたFC東京サポーターも海外挑戦なら仕方ない、頑張れと権田選手を送り出しました。

しかし権田選手にはポルトガル2部のクラブなどが興味を示していましたが結局破談。権田選手は浪人のような状態になってしまいます。

それでも欧州で移籍先を探し続けるならよかったのですが・・・2017年2月、なんと権田選手は同じJリーグクラブであるサガン鳥栖と契約を交わしたのです。

これにFC東京のサポーターは激怒。「海外挑戦のために契約解除したんじゃないの?」という困惑の声が多数聞かれました。よりによって国内のライバルクラブと契約するなんて不義理だ・・・と。

権田選手は子供のときから19年間もFC東京でプレーしていましたからこの決断に怒るのも仕方ないでしょう。

権田修一に大ブーイング、そして応援の声

そういった経緯があって今回4月1日のFC東京対サガン鳥栖戦での権田選手号泣謝罪ということになったのです。

試合前の選手紹介から鳥栖のゴールを守る権田選手には容赦ないブーイングが浴びせられました。その影響かどうかは分からないですが、権田選手はミスを連発して3失点。

移籍騒動に関わるサポーターへの申し訳なさと結果を残せなかったことに権田選手はピッチ上で号泣。そのままFC東京のサポーターの所に向かい、泣き崩れて謝罪をしました。

不義理のような形でチームを去ったとはいえ、FC東京生え抜きの選手である権田選手のこの姿にブーイングはやがて権田選手を応援する声に変わりました。権田選手が苦しんでいるのはFC東京サポーターならみんな知っていますからね・・・

裏切られる形となったサポーターの気持ちも、どうしても試合に出たかった権田選手の決断も理解できます。お互いの感情にこれで完全に区切りがついたわけではないと思いますが病気を克服した権田選手にはこれからも頑張って欲しいと思いますね。