バルセロナのカンテラと言えばイニエスタ、シャビ、メッシらを育てた世界トップクラスのサッカーアカデミーとして有名です。
カンテラに所属していた人間はその事実だけで大きな期待を掛けられますよ。
今回紹介するのはそのバルセロナ・カンテラの出身でメキシコ代表であるジオバニ・ドス・サントス。
スペインリーグやバルセロナのファンであれば懐かしい名だと思いますよね。実際にロナウジーニョの後継者になると言われ、大変期待を抱かせる選手でした。しかしバルセロナから離れると比較的名前は聞かれないようになってしまいます。
現在ドス・サントスはどこのクラブでプレーしているのでしょうか?経歴やプレースタイルと共に紹介していきます。
ジオバニ・ドス・サントスのプロフィールと経歴
ジオバニ・ドス・サントスのプロフィール!バルサカンテラ出身
名前ージオバニ・アレックス・ドス・サントス・ラミレス(Giovani Alex dos Santos Ramírez)
国籍ーメキシコ、スペイン、ブラジル(代表はメキシコ)
出身地ーモンテレイ(メキシコ)
生年月日ー1989年5月11日
身長ー174cm
体重ー77kg
ポジションーMF、FW
利き足ー左足
ジオバニ・ドス・サントスは元ブラジル代表の父親とメキシコ人の母の元に生まれた選手で、13歳の時にバルセロナの下部組織カンテラに入団しています。
早くから「神童」と目されバルセロナBで技術を磨きながら2007年、18歳でトップチーム、リーガエスパニョーラデビューを果たします。
その南米的ドリブル技術やスピード、見た目から「ロナウジーニョ2世」と言われ期待されていた存在だったのです。
出場機会のためイングランドに移籍
しかし翌2008年にはイングランド、プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーに移籍していまいます。原因は出場機会に不満を持っていたから。
当時のバルセロナはすでに頭角を現していたメッシを筆頭にサミュエル・エトーやティエリ・アンリなどそうそうたる面子がFW陣に並んでおり、ドス・サントスは能力ほど満足に出場機会を得られていない状況でした。
さらに同年代で同じくカンテラ出身、スペイン人で人気の高いボージャン・クルキッチが同じようなポジションにいた事も出場機会の少なさに拍車を掛けていましたね。
レンタル続きで苦しむもスペインで復調
偉大な才能の流出にファンは嘆きましたが・・・ドス・サントス本人はプレミアとイングランドの文化、サッカーに適応できず苦しみます。
2009年にはイングランド2部のイプスウィッチ・タウンにレンタル、2010年にはトルコのガラタサライにレンタルされるも結果は残せず。
ようやく復調の兆しを見せ始めたのは2011年、ラシン・サンタンデールにレンタル移籍、スペインに戻ってきてからのこと。
ラシンでそこそこの成績を挙げたドス・サントスは2012年にマジョルカ、2013年にビジャレアルに移籍して徐々に成績を上向かせ始めます。ビジャレアルではシーズン12ゴールを決めるなどかなりの活躍をしていましたね。
現在はアメリカMLSでプレー
ちなみに2012年ロンドンオリンピックでは優勝を果たし、メキシコでは黄金世代と言われている世代の一人です。
2015年からはアメリカMLSのロサンゼルス・ギャラクシーでプレーしています。
アメリカに渡った理由は単純に給料が高いことに加えて新鮮な体験をしたかったからでしょう。ロサンゼルスはメキシコ系アメリカ人も多いですからね。
・バルセロナカンテラ出身も層が厚くプレミアへ移籍
・プレミアで苦戦、レンタル先のスペインで復調
・現在はロサンゼルス・ギャラクシーでプレー
ジオバニ・ドス・サントス、現在のプレースタイルは?
トップカテゴリーではすでに8つのクラブでプレーしていますが、1989年生まれで2017年現在まだ28歳とサッカー選手の年齢的には一番油の乗った全盛期を迎えています。
デビューしたころはまさにロナウジーニョ2世と言わんばかりの抜群のテクニックとトリッキーなドリブルがメインの武器でしたが、その武器はそのままに年々ゲームメイクやラストパスにもセンスを発揮するようになり、2016年ロサンゼルス・ギャラクシーでは15得点13アシストと絶賛大暴れ中です。
代名詞である左足キックの精度も鋭さを増すばかり。
視野もずいぶん広くなっている印象を受けますね。
本人はアメリカが気に入っていてメジャーリーグサッカーをもっと発展させたいと思っているみたいですが、今の活躍ぶりだと欧州のクラブから再びオファーが来ても不思議ではありません。
・ロナウジーニョ2世と呼ばれたドリブルスキルと左足のタッチ
・今は視野も広くなったしゲームメイクも上手くなった
・まだ28歳、再び欧州の道もある