日本ハム球場移転⑧真駒内新案が浮上!しかしアクセスや渋滞問題など課題多し

シェアする

※当サイトは記事内にアフィリエイト・アドセンス広告を含む場合があります。

北海道日本ハムファイターズの新球場建設を巡る問題で進展がありました。

北広島市案が有力とされてきましたが、2017年10月になって札幌市が従来の北大案、月寒案に加えて真駒内案を提案するつもりだそうです。

もともと真駒内案は2016年の段階から噂レベルでは存在しましたが、2018年3月の本決定を前に札幌市が本腰で提案する可能性が高そうです。

真駒内と言えばセキスイハイムアイスアリーナがあり、札幌オリンピックの会場になったりコンサートでよく使用される会場ではありますが、アクセス面などはどうなっている土地なのでしょうか?

今回は日本ハム新球場の候補となりそうな真駒内について見ていきたいと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

日本ハム新球場案に浮上の真駒内とは?

真駒内は札幌市南区にあり、数多の役所や商業施設が立ち並ぶ札幌南部の中心街となっています。

ちなみに南区は札幌市全体の半分以上を占める面積を有しており(ほとんど山だけど)、その広い面積を活かして自衛隊の駐屯地やコンサート会場、スケートリンクとして有名な真駒内セキスイハイムアイスアリーナ、85haもの敷地を誇る道立真駒内公園、霊園、ゴルフコースなど多くの大規模施設が存在していますね。稀に熊も出没したりします。

札幌市が日本ハムに提出する新球場案は上記の道立真駒内公園内に建設される予定であると言われています。

真駒内に日本ハム新球場を建てることによるメリットは?

地下鉄でのアクセスが可能

この真駒内は札幌市営地下鉄南北線の南側の終点にあたり、さっぽろ駅から所要時間およそ25分、片道料金は290円で到着できます。

後述するように真駒内駅から公園内の施設を訪れるのは徒歩で2kmほど歩く必要がありますが、ひとまず地下鉄でアクセスできるのはメリットと言えそうです。

現在日本ハム新球場候補地として有力なのは北広島市ですが、北広島はJRしか公共交通手段がなくまた千歳線の輸送能力に現状限界があるなど問題があります。札幌市内の移動においてはなんといっても地下鉄が一番利便性が高いですから真駒内案のメリットはそこにあると言えるでしょう。

北広島案に関してはこちらも参考に→日本ハム球場移転⑦北広島に移転した場合の問題点は?快速エアポートの増便は可能?

また真駒内駅は真駒内公園の南部に位置しますが、2016年の報道によると札幌市側は真駒内駅と自衛隊前駅(真駒内駅の一つ前の駅)の間に新駅を作る、という噂もあるようでその場合公園北部へはよりアクセスしやすくなるでしょうね。

ちなみに札幌市営地下鉄南北線は地下鉄であるにも関わらず南平岸駅から終点の真駒内駅まで地上に出て運行します。したがって新駅の建設は地下を掘るより難易度は高くありません。

面積が広い

日本ハムファイターズが新球場を建設したい理由の一つとして「ボールパーク構想」というものがあります。

ボールパーク構想とは球場だけでなくホテルやレストラン、大規模商業施設を併設して敷地内を一大アミューズメントエリアにしようという構想ですが、このスタイルには言うまでも大規模な土地が必要になります。

さらに日本ハムは開閉式かつ天然芝という日本ではいまだないスタイルの球場を建設しようとしており、この場合も広い面積が必要になります。

日本ハム新球場とスタジアムに関してはこちらも参考に→日本ハム球場移転⑤「天然芝」「開閉式」球場は可能か?

実際日本ハム側は「20ha(ヘクタール)」というかなり広い土地を要求していますね。

札幌市の北大案、月寒案に対して日本ハムが難色を示し、北広島案を有力としているのはこの建設予定地面積を取れるか取れないかという部分が大きいでしょう。

真駒内公園はおよそ85haの面積を有しているため面積は十分です。もちろん全部使うという事はありえませんが、この敷地面積は北広島案をも大きく上回るアドバンテージになります。したがって真駒内は日本ハムの構想にはマッチする地域だと言えるでしょう。

後述するように法律が許せばですが・・・

POINT

・真駒内は札幌の主要交通機関地下鉄でアクセスが可能

・新駅も比較的楽に建設できる

・土地面積だけ見れば十分すぎるほどある

真駒内に日本ハム新球場を建てることによるデメリットは?

駅からの距離が・・・

上に真駒内に日本ハム新球場を建設するメリットを述べて来ましたが、もちろんデメリットや課題もたくさんあります。

まずは地下鉄の駅を降りてからの距離です。

上述したように真駒内駅は地下鉄の駅で、その点に関してはいいアクセス(札幌市内に関して)なのですが、駅から例えば現在公園内にあるセキスイハイムアリーナまで歩くとおよそ2kmの距離があり、決して優しい環境とはいえません。

今の札幌ドームと福住駅間は約700mなのでそれよりだいぶ徒歩距離が延びてしまいますね。年配の方などにはかなりきつい道中になってしまいます。

もちろん真駒内公園と言っても広いですし、公園内のどこに新球場を建設するかもしくはアイスアリーナを改修するのか(2026冬季オリンピック招致の関係で改修の可能性は高い)はまだ分かりません。加えてもし真駒内案が本決まりになればシャトルバスなども多数用意されるとは思いますが・・・この駅からの距離は問題になると思いますね。

石山通の渋滞が悪化

また地下鉄だけでなく北海道という土地柄札幌は車社会でもあります。もちろん日本ハムの新球場にも車で多くの人がアクセスするでしょう。

土地は広いので駐車場は問題ないでしょうが、ここで懸念されるのが主要道路の混雑です。

特に北18条西15丁目を起点として大通りを通り、真駒内を通り越して南は藤野以南まで貫く「石山通」は日常的に混雑しており、ここに日本ハム新球場に通う人が加われば交通マヒを引き起こす可能性まであります。

南平岸を通過して真駒内に至る国道453号線も同様ですね。

もし真駒内に新球場を建設するのであればこの交通問題は考えなければならないでしょう。北広島の場合でも道路の混雑は予想されますが、北広島周辺はバイパス道路を作って交通を逃がせば何とかなりそうですのでその点では真駒内は不利だと思います。

建設手続きが面倒な可能性

真駒内公園は道立の「都市公園」に該当し、都市公園法の影響を受けます。

この法律は緑と景観をキープするため、または災害時の避難所として公園を使用するために商業施設の建設に一部制限が掛けられています(現状全体建ぺい率の2%~5%程度まで、少し緩和)。

必要な法律だとは思いますが、商業施設をたくさん設置したい日本ハムとしてはこの辺りの手続きの煩雑さを何とかしてもらわないと新球場を建設するのは難しいのではないでしょうか。

もちろん都市公園法も平成29年の改正で保育園が建てられるようになったり収益施設の建設制限も以前より緩和されるなど後々商業施設の建設も十分できるようになる可能性もあります。

しかし現状日本ハムの要求を満たす制度は整っていないかと・・・

POINT

・現状地下鉄の駅から公園内はかなりの距離がある

・主要道路の渋滞が懸念される

・都市公園法を何とかする必要あり

まとめ:真駒内は広いけど問題もあり

紹介したように地下鉄でのアクセスや面積の広さなど真駒内案にはメリットもあります。しかし実現するためには交通問題や法整備などかなり多くの問題をクリアしなければならないことも事実です。

これらの問題をクリアできた時には非常に有力な候補となるでしょうが、さてどうなるでしょうか。

おそらく今後は北広島と真駒内の争いになっていくと思いますが、引き続き追っていきたいと思います。

そもそも日本ハムファイターズがなぜ札幌ドームを出ていきたいのかはこちらを参考に→日本ハム球場移転①札幌ドームの問題点は?

コメント

  1. のぞみ4号 より:

    自分は真駒内にしてほしいです北広島より。自分もブログで書いてますが千歳線の輸送問題があるし北広島にいったら今度はJR北海道が混乱します。それに人身事故や天候、その他事情で運転見合わせもありリスクが大きいです。北広島より真駒内のほうが地下鉄がほぼ動いてるし増便もできるので輸送は問題ないかと思います。立地に関して私も真駒内に決まった時に歩いて行きましたが30分くらいかかりました。ただバスもいろいろあるようだしシャトルバスも出してあと老人や親子連れ専用バスでも出せばなんとかなるかとおもいます。自分ボールパークは札幌でやってほしいと思ってる一人です