スター選手が綺羅星のごとく並ぶレアル・マドリードではたとえ才能があったとしても若手は芽を出しにくい環境と言えるでしょう。
世界有数のメガクラブであり、資金力を活かして毎年のようにスター選手が加入しますしその競争の厳しさは世界中のサッカークラブでもトップクラス。
スタメンのほとんどはそういった大金で獲得してきた選手達です。
しかしそんなレアル・マドリードのメンバーの中で将来のレアル、スペインを引っ張っていくであろうと目されているのが21歳のマルコ・アセンシオ。
今回はジネディーヌ・ジダンにもその才能を認められているアセンシオのプロフィールやプレースタイルを見ていきたいと思います。
マルコ・アセンシオのプロフィール
名前ーマルコ・アセンシオ・ウィリムセン(Marco Asensio Willemsen)
国籍ーオランダ、スペイン(代表はスペイン)
出身地ーパルマ・デ・マジョルカ
生年月日ー1996年1月21日
身長ー180cm
体重ー75kg
ポジションーMF、FW
利き足ー左足
アセンシオはバカンス地そしてリーガの名門サッカークラブとしても有名なスペイン・マジョルカ島の出身です。
名前に「ウィリムセン」とスイスやオランダ、北欧などでよく見られる名前がついていますがそれもそのはず、アセンシオは父がバスク人、母がオランダ人のハーフとして生まれた人なのです。
マジョルカの下部組織でサッカーを始めたアセンシオですが、その才能は幼いころから光り輝いており2013年、アセンシオはわずか17歳という年齢でトップチームデビューを果たしています。(このときは2部)
その才能を認めた欧州のビッグクラブから多数のオファーが舞い込み、アセンシオはスペイン、そして世界有数のメガクラブであるレアル・マドリードに移籍する事になりました。
2015年にレアルでもデビューしていますが、さすがにまだ10代の若者には選手層が厚すぎるためエスパニョールにレンタル移籍して試合経験を積むことになります。
エスパニョールでは34試合に出場、4得点を挙げるなどブレイクし2016年からはレアルに復帰しています。
現監督のジネディーヌ・ジダンがそのプレーを非常に気にいっており、手元で成長させたいと考えているそうですね。
アセンシオのプレースタイルは?
スペイン人らしいテクニカルな選手
アセンシオはスペイン人らしく非常にテクニカルな選手で、メインポジションはトップ下「10番」の位置を得意としています。
ただレアル・マドリードはトップ下を置かない事が多いのでインサイドハーフやウイングで使われる事が多いですね。イスコやハメスと同じような使われ方です。
ハメスのプレースタイルはこちらも参考に→バイエルン移籍!ハメス・ロドリゲスのプレースタイルは?レアルで伸び悩む理由とは
パス、ドリブル、シュートと攻撃な基本技術は全て高いレベルにありますが中でも目を引くプレーは「ドリブル」です。
身長は180cmとスペイン人MFにしてはそこそこ高い方。しかし実際にアセンシオのプレーを映像で見てみると見た目以上に小さく見えます。
これはアセンシオが常に重心を低く保ったままドリブルをしているのが理由だと思います。重心を低く保つと相手の逆を素早く突くことができますし、派生する行動に移りやすいですよね。実際アセンシオは必要最小限のフェイントだけでスルスルと相手を抜いていきます。
またプレービジョンも素晴らしいものがあり、ボールを受ける前に2手3手先を読んでプレーしているためあまり無駄なロストもしません。「こういう行動をしたらこういう結果になるだろう」と考えながら、時間的にも空間的にも未来を予測してプレーできる選手と言えるでしょう。
イスコやイニエスタ似だが上回っているポイントも?
そのスタイルからよく比べられるのはイスコやイニエスタといったスペイン人の中盤選手達ですが、まだまだ総合的にはこれらの選手に及びません。
イスコのプレースタイルはこちらも→スペイン代表イスコのプレースタイルとレアルでの欠点
しかしアセンシオの方が彼らより上だと言えるポイントもあります。
それはスピード。単純な足の速さです。
アセンシオはテクニックだけでなく足がとても速い選手で、スピードに乗ったドリブルも得意ですし、裏抜け、フリーランなど走り放題。スペイン人選手では比較的珍しい走力も武器としているタイプですね。
2017年1月のセビージャ戦では自陣でボールを奪ってからおよそ70mの距離を独走したという衝撃的なゴールもありました。
系統的にイスコやイニエスタに似ている部分はありますがアセンシオはより縦に速いスピードを持っている選手だと言えるでしょう。ポゼッションでもカウンターでも活きるのでレアル・マドリードにはピッタリのタイプだと思いますね。
ジダンはイスコやハメスよりアセンシオの方に期待しているんじゃないかな~?(想像)